近年新たな投資対象として注目を集めているビットコイン。テレビやSNSなどでも話題となっているため、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
しかし名前は聞いたことがあっても「ビットコインでどんなもの?」「どこで買えばいいの?」と疑問を抱える人も多いはず。
ビットコインとは、世界で初めて誕生した仮想通貨であり、発行される上限の枚数が決まっていることや、中央管理者がいないことが特徴として挙げられます。
今回は、ビットコインとはどのようなものなのかを初心者にもわかりやすく解説していきます。ビットコインの仕組みや特徴、使い方などもご紹介しますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
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2019年にビットコインを購入して以降、仮想通貨投資歴は4年。
仮想通貨やNFT、ブロックチェーンゲームを専門としており、これまで100記事以上を執筆。
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小野
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ビットコインとは?アルトコインや電子マネーとの違いもわかりやすく解説
近年新たな投資対象として仮想通貨が注目されており、「ビットコイン」という名前を聞いたことがあるという方も多いでしょう。
では、ビットコインとは一体どのようなものなのでしょうか?この章ではビットコインの概要を解説していきます。
ビットコインとは
ビットコインとは世界で最初に生まれた仮想通貨として有名であり、現在時価総額でもトップに君臨している銘柄です。仕組みは分からなくとも、名前だけならば聞いたことがあるでしょう。
ビットコインの始まりは「satoshi nakamoto」という人物が発表した論文からスタートしており、「satoshi nakamoto」の正体は現在も分かっていません。この論文では、ブロックチェーンという技術を利用した新たな通貨案が論じられました。
ビットコインを始めとする仮想通貨は、通常の通貨と異なり紙幣や硬貨などの実体を持っていません。あくまで電子データ上の通貨であり、インターネットを通して取引や決済を行います。
ビットコインの誕生は世界経済に大きな影響を与え、従来の法定通貨の課題を解決すると期待されています。
ビットコインとアルトコインの違いとは?
ビットコインとは、数ある仮想通貨銘柄の1つです。しかし最初に生まれた仮想通貨というだけあって、その知名度や価値はトップクラスとなっています。
近年注目を集めている「ETH」「XRP」などもアルトコインに分類されます。2023年6月現在、これら含むアルトコインは約25,000以上もの種類があると言われています。
アルトコインの中には、ビットコインをもとに開発されている銘柄もあります。しかし、ビットコインとは違う特徴を持っているアルトコインも多く存在します。
例えば、ビットコインでは送金手数料の高騰や時間がかかるなどの課題点を抱えていましたが、「XRP」ではこの課題点を解決しています。
ビットコインと電子マネーの違いとは?
ビットコインと電子マネーを混同する方も多いですが、この2つは全くの別物です。電子マネーは基本的に円などの法定通貨を電子上で利用したものです。
しかし、ビットコインは通貨そのものなので、日本円や米ドルなどの法定通貨とは大きく異なります。取引所で購入した後は、独自の通貨として決済や送金などを行うことができます。
また、ビットコインと電子マネーでは管理体制も異なります。電子マネーはツールを利用して円をチャージしているので、電子マネーをリリースしている企業によって運営されています。
一方でビットコインには中央管理者が存在せず、ユーザー同士の自由な取引が可能という特徴を持っています。
ビットコインはどこで買える?
ビットコインを購入する場合は、仮想通貨取引所を利用するのが一般的です。仮想通貨取引所とは取引所が仲介となり、ユーザー同士で仮想通貨を取引できるプラットフォームを指します。
日本国内でもCoincheckやBITPointなど、数多くの仮想通貨取引所が営業しています。
また、仮想通貨取引所の中にも、「取引所」と「販売所」という2つの形式が存在します。
「取引所」は、ユーザー同士が仮想通貨を取引できるプラットフォームであり、比較的安価な手数料で売買ができます。
一方の「販売所」は、ユーザーと取引所(企業)が直接仮想通貨を取引するプラットフォームで、いつでも好きな金額分仮想通貨を購入できます。
仮想通貨に興味がある方にとって、仮想通貨の購入は少し怖いという印象を持つ方もいるのではないでしょうか。現に、仮想通貨取引所から仮想通貨が流出したり、ハッキング被害に遭うなどの報道も目にしたことがあるでしょう。
しかし、金融庁に認められている国内の大手取引所であれば、ハッキング対策に力を入れており、資金流出してしまう可能性を最大限抑えています。
ビットコインの仕組み・特徴
ビットコインは従来の通貨と全く違った仕組みや特徴を持っています。ビットコインを利用する上でこのような知識を持っていた方が有利でしょう。
- 中央銀行(管理者)が存在しない
- PoW(Proof of Work)を採用している
- 完全に分散化したDAOである
- 半減期という仕組みを採用している
- 偽造することはほぼ不可能
- 仮想通貨の中でもトップの取引量
- 発行枚数に上限がある
中央銀行(管理者)が存在しない
ビットコインの大きな特徴としては、中央銀行(管理者)が存在しないという点が挙げられます。円やドルのような法定通貨では中央銀行が発行・流通を管理しています。
しかし、ビットコインには中央銀行のような管理者が存在せず、あらかじめ決められたルールに沿って新規通貨の発行が行われています。
従来の法定通貨だと送金を行うのに、どうしても銀行などの金融システムを介する必要がありました。一方、ビットコインには特定の管理者が存在せず、ユーザー同士で自由に取引ができます。
ビットコインは、誰の許可も必要とせず、自由に利用できる金融インフラだといえるでしょう。
PoW(Proof of Work)を採用している
ビットコインは、ネットワーク上でのセキュリティ「PoW(Proof of Work)」を採用しています。
PoWでは、膨大な計算処理を行い、暗号化させたブロックを生成します。この生成されたブロックに、新しい取引記録が記載されています。
参加者全員が、膨大な計算処理を行っているため、実質的には不正が難しいです。
完全に分散化したDAOである
ビットコインのネットワーク上での取引記録は、すべてブロックチェーン上に記録されています。
世界中のユーザーが管理者となるため、ビットコインは完全に分散化されています。一部のパソコンやネットワークに障害が起きたとしても、分散化されているビットコインであればなにも問題がありません。
マイニングを行うユーザーも世界中にいるため、一部の区域でマイニングができなくなったとしても、ビットコイン全体への影響は少ないです。
政府の管理下にない分散化されている通貨として、当初から非常に注目を集めていました。
半減期という仕組みを採用している
ビットコインの新規発行は、マイニングでの貢献者に付与されるのみです。
マイニングによって付与されるビットコインが半分になる時期を「半減期」といいます。半減期になると新規発行されるビットコインが少なくなるため、ビットコインの発行枚数が増えにくくなり、インフレになりにくいです。
半減期はおおよそ4年おきに迎えるように設定されています。
偽造することはほぼ不可能
ビットコインには、偽造することがほぼ不可能だという特徴があります。これはビットコインが採用するブロックチェーンという技術が関係しています。
ブロックチェーンとは、様々な取引を「ブロック」と呼ばれる箱に格納し、それを鎖のようにつなげて管理するデータ保管方法です。
このブロックには、前回のブロックから引き継がれる数字(ハッシュ値)が保管されています。つまり、ブロックチェーンの内容を偽造(改ざん)するためには、過去の全てのブロックを変更しなければいけません。
ビットコインを改ざんするためには、ブロックチェーンネットワークの51%を支配する必要がありますが、現状それはほぼ不可能だといえるでしょう。
仮想通貨の中でもトップの取引量
ビットコインは約25,000種類も存在する仮想通貨の中で、トップの取引量を誇っています。取引量が多いということは需要が集まっているという状態です。
仮想通貨の投資において取引量は非常に重要な項目で、その仮想通貨が将来的に伸びるか否かを判断する指標にもなります。
発行枚数に上限がある
ビットコインには発行枚数に上限が設定されています。発行枚数の上限を設定することによって希少性を生み出し、価値を維持しています。
ビットコインに限らず、発行枚数の上限が設定されている仮想通貨は珍しくなく、多くの銘柄が発行上限を設定しています。
現在のペースでビットコインの発行が続いた場合、発行上限枚数に到達するのは2140年とまだまだ先の話になっています。
無限にビットコインを発行すると過剰な流通により、価値を下落させることにも繋がります。価値を維持するためには、発行上限枚数の設定は必要不可欠だと言えます。
ビットコインの使い方
ここまでビットコインの概要や仕組み、特徴などを解説してきましたが、実際ビットコインにはどのような使い方があるのでしょうか?
投資
ビットコインの主な使い方としては、投資が挙げられます。これからビットコインを購入しようと思っている方の中には投資目的の方が多いでしょう。
ビットコインをはじめとする仮想通貨には固定の価格がついていません。そのため、価格が下落している時に購入し、高騰した時に売却すれば利益を得ることができます。
ビットコインは仮想通貨で最も時価総額が高い銘柄ですが、価格は常に変動しています。そのためチャート分析をしながら買い時・売り時を見極めなくてはなりません。
一見すると夢のあるような話ですが、ビットコインへの投資はリスクもあります。些細なことで価格が変動しますので、投資する金額には注意しましょう。
送金・決済
ビットコインは送金・決済手段としても優秀です。従来の現金を送金するためには銀行を利用して振り込みをするのが一般的でしょう。
しかし、銀行振り込みを利用すると手数料がかかってしまいます。特に海外への送金となると、非常に多くの手数料・時間がかかります。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は所有者の移行が可能であるため、送金も行えます。また、仮想通貨に対応した店舗・サイトでのショッピングでビットコインを使うことも可能なので、決済手段としても利用できるでしょう。
ビットコインの価格とは?いくらから買える?
上記は、現在のビットコインの価格です。1BTC=約200万円〜500万円前後となっており、かなり高額なので驚いた人も多いでしょう。
ビットコインは非常に需要が高い仮想通貨となっており、2021年には約770万円まで高騰しました。
ビットコインは非常に高額なので「自分には買えない」と感じる方も多いでしょう。しかし仮想通貨取引所の中には、少額でビットコインを購入できるサービスもあります。
大手仮想通貨取引所「Coincheck」では、ビットコインをはじめとする仮想通貨を500円から投資することができます。
ビットコインの今後は?価格上昇に繋がるポイント
ビットコインは世界情勢の影響を受けやすいので、今後の価格がどうなるかは予測できません。しかし大きく影響するであろうポイントは存在します。
ビットコイン決済の普及
ビットコインの価格上昇に繋がるポイント、1つ目はビットコイン決済の普及です。基本的にビットコインは、投資対象として注目を集めていました。
しかし近年では、ビットコインを決済手段として利用するという動きも出てきています。より一般社会に普及すれば、ビットコインの価格はさらに上昇するのではないかと予想されています。
ビットコイン決済が普及すれば、海外旅行に行く際にも現地の法定通貨に交換する必要がなくなるでしょう。
ビットコインの現物ETF承認
ビットコインの価格上昇に繋がるポイント、2つ目はビットコインの現物ETF承認です。ETFとは上場投資信託でビットコインを取引できるシステムを指します。
ビットコインの現物ETFが承認されれば、投資家の選択肢が増え、ビットコインへの注目度を上げることにも繋がります。
ビットコインがETF審査を通過すると、投資対象として一定の信頼度を得ることができます。そうなれば投資をしたいと考える人も増えるでしょう。
仮想通貨に関する法律の整備
ビットコインの価格上昇に繋がるポイント、3つ目は仮想通貨に関する法律の整備です。仮想通貨に関する法律はまだまだ整備が追いついていないというのが現状です。
仮想通貨を他の金融投資商品と同様に扱うための法整備は徐々に進んでいるので、これからの動きに注目したいところです。
ビットコインとは?よくある質問
まとめ
今回はビットコインとはどのようなものなのかについて解説してきました。ビットコインとは、世界で最初に生まれた仮想通貨です。
現在では全仮想通貨の中でトップの時価総額を記録しており、知名度は一番高いと言っても過言ではないでしょう。
新たな投資対象として誕生した仮想通貨ですが、現在もアップデートや開発が続けられており、近い将来私たちの生活をより便利にしてくれるかもしれません。
ビットコインに興味があるという方はぜひ一度購入してみてはいかがでしょうか?