データを分散して保存できるシステムを展開している「ファイルコイン」。現状のデータ管理システムである、HTTPの持つ課題の解消を期待されています。
リリース前から有名な投資家や法人から注目され、IOC調達額は歴代第2位と、その注目度の高さから投資を検討中の人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、「将来性はあるのかな?」「どんな特徴があるのだろう?」など疑問のある人も多いはず。そこで今回は、ファイルコイン(FIL)の特徴から価格推移、将来性まで徹底解説します。
今後の課題や買い方についても紹介するので、参考にしてくださいね。
取引通貨数 | 21通貨 取扱通貨▼
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仮想通貨入金手数料 | 無料 |
仮想通貨出金手数料 | 無料 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
日本円入金手数料 | 即時入金サービス:無料 入金:お客様負担(振込手数料実費分) |
日本円出金手数料 | お客様負担(振込手数料実費分) |
アプリの評価 | ★★★☆☆ 評価: 2.9 205件のレビュー |
レバレッジ取引 | ✕ |
つみたて | ✕ |
レンディング | ◎ |
出典:BITPOINT公式サイト・2023年11月17日時点
小野
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Contents
ファイルコイン(FIL)とは?
ファイルコインは、2020年10月にリリースされた仮想通貨で、分散型ストレージシステムの利用に必要な通貨となっています。
2014年に「人類の最も重要な情報を保存する」というスローガンをもとにプロジェクトが開始され、2020年10月にProtocol Lab社のJuan Benet氏により正式にリリースされました。
2022年10月現在では国内仮想通貨取引所への上場はしていませんが、今後が期待できる通貨として数多くの投資家から注目を集めています。
基本情報
名称 | ファイルコイン |
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シンボル | FIL |
時価総額(2022年10月時点) | 232,100,201,030 |
現在の価格(2022年10月時点) | \784.39 |
売買できる取引所 | Binance、BITTREX、OKEx、Huobi など |
ファイルコイン(FIL)にある3つの特徴
IPFSを採用した分散型ストレージシステムを展開
ファイルコインは、IPFSと呼ばれるプロトコルを採用しています。IPFSとは、P2Pネットワーク上で動作するもので分散型のストレージシステムが特徴です。
現在の主要なプロトコルは、中央集権型のHTTPで利用者のデータは指定の場所にまとめて保管されます。しかしこの方法では保存場所が1か所であるために、ユーザーの増加で動作が遅くなるリスクがあります。
一方でIPFSはHTTPとは違い分散型であるため、世界中から集めたストレージを利用しデータを分散して保管できます。
そのため、ハッキングや動作が重くなるといった現在のシステムにあるリスクを軽減できるとされています。
マイニングによって支えられている
ファイルコインは、マイニングによって支えられています。マイニングでは、基本的に自身の持つスマホやPCなどの端末にある空き容量を貸し出すことで、報酬としてファイルコインを獲得できます。
大部分のマイナーは法人なので、安定的な容量の確保が可能となります。そのため、ファイルコインではマイナーの存在が非常に重要となっています。
ICOによる調達額が歴代第2位
ファイルコインでは、リリース前の2017年にICOセールが開催されました。ICOとは、Intial Coin Offeringの略で独自の仮想通貨やトークンの販売にて、資金調達をする方法を指します。
ICOによって集まった仮想通貨は、円やドルに換金して事業資金にすることが可能です。ファイルコインでは総資産1億ドル以上、年間20万ドルの利益がある投資家を対象にICOが行われました。
投資家のなかでも有名なウィンクルボス兄弟などが出資しており、多くの人から注目を集めていることがわかる仮想通貨です。
出典:ファイルコイン(FIL)のリアルタイムチャート・価格・通貨詳細-coindeskjapan
ファイルコイン(FIL)の現在のチャート・価格
ファイルコイン(FIL)の保有前には、チャート・価格について押さえておくのが大切です。ファインコイン(FIL)の現在の価格は上記のとおりです。
2022年9月の段階では900円台※1で推移を続けていたため、現在は下落傾向にあるとわかります。しかしビットコイン以外の仮想通貨のなかでは、価値の高い通貨のひとつとです。
アルトコインにはほかにもたくさんの仮想通貨がありますが、その多くはどれも数円~数十円程度の推移であることが多いです。
それに対しファイルコインは多くの法人や有名な投資家が出資をしている仮想通貨なだけあって、期待値もかなり高いものになっていることがわかります。
※1出典:ファイルコイン(FIL)のリアルタイムチャート・価格・通貨詳細-coindeskjapan
※2出典:XRP価格・チャート・時価総額-CoinMarketCap
ファイルコイン(FIL)の価格動向
2020年10月のリリース当初は2,000円台でスタート
ファイルコインは、プロジェクト成功のためリリース前にIOCによる資金調達を行っていました。
プロジェクトの内容が現状のデータ管理にある問題点を解決へと導くものであるために期待値も高く、リリース直後から1枚あたりの価格は2,000円台※2と価格の高騰がみられました。
※1出典:ファイルコイン(FIL)のリアルタイムチャート・価格・通貨詳細-coindeskjapan
※2出典:Filecoin(FIL)価格・チャート・時価総額-CoinMarketCap
2021年4月には急激に価格が上昇し1~2万円台になる
2021年3月頃までは、比較的ゆるやかなに推移を継続。しかし2021年4月になると急激な上昇を見せ、一時期は2万円台を超えています。
その後も、5月の半ばまでは1万5000円程度という高値での推移を続けていました。
出典:Filecoin(FIL)価格・チャート・時価総額-CoinMarketCap
2021年5月中盤~後半になると価格が急降下し8,000円台まで落ち込む
リリース当初は高値をマークしていたファイルコインでしたが、2021年6月には8,000円台※まで急降下。その後は下落傾向に転じ、7月には4,500円台にまで落ち込みました。
出典:Filecoin(FIL)価格・チャート・時価総額-CoinMarketCap
2022年突入後も下落傾向にて推移を続けている
2022年に突入しても下落は止まりません。1月当初は4,000円台※でしたが、月末には2,500円台※まで低下しています。5月には、1,000円台前半にまで落ち込みました。
出典:Filecoin(FIL)価格・チャート・時価総額-CoinMarketCap
ファイルコイン(FIL)の今後の見通し・価格予想
ファイルコイン(FIL)の今後の将来性は次のとおりです。
- 分散型ストレージサービスの利用拡大による価値上昇の可能性
- 多くの仮想通貨取引所へ新規上場する可能性
- ビットコインを価値を超える可能性がある
分散型ストレージサービスの利用拡大による価値上昇の可能性
現状、ネット上で主流となっているプロトコルは中央集権型のHTTPです。しかし、デジタル化が急速に進んでいるなかでデータの保存先を確保しきれなくなる可能性があるといわれています。
ファイルコインの場合、ユーザーからストレージを提供してもらい貸し出す形が基本です。
これにより、ファイルコインでは膨大なデータの保存先を安定的に確保できるのではないかと期待が集まっており利用者も増加しています。
マイニングではストレージの貸し出しにて、ファイルコインを報酬として獲得可能です。今後も利用拡大がすすむにつれ、価値の上昇が期待できるでしょう。
多くの仮想通貨取引所へ新規上場する可能性
ファイルコインは現在大手の仮想通貨取引所「Binance」を筆頭に、「BITTREX」「OKEx」「Huobi」など数多くの海外仮想通貨取引所で取り扱われています。
しかし、国内での仮想通貨取引所では未だ取り扱いが開始されていません。
国内仮想通貨取引所での取り扱いも、近いうちに始まるのではないかといわれています。
仮想通貨取引所へ新規上場すれば、ファイルコインへの注目度・利用者ともに拡大し資産価値上昇の可能性が高まります。
ビットコインを価値を超える可能性がある
アメリカの電子証券取引所ナスダックは「今後数年間でビットコインを追い越す可能性のあるアルトコイン」の1つとして、ファイルコインを挙げています。
現在のところビットコインとは数百万円程度もの差が付いていますが、ビットコインはスケーラビリティ問題などによりその価値は下降傾向にあります。
今後、ビットコインの価値を超える可能性もあるかもしれません。
出典:Nasdaq
ファイルコインの今後の課題
マイナーの確保
1つ目は、マイニングへの参加者を一定数確保し続けられるかどうかです。
分散型ストレージシステムは、マイニング参加者によるスマホやPCなどの端末にある空き容量の貸し出しにより維持されています。
マイニング報酬としてファイルコインを受け取れるためマイナーにもメリットはあるのですが、今後分散型ストレージシステムの需要拡大に伴い、類似したサービスの増加した場合マイナーの流出が予想されます。
競合システムとの差別化
分散型ストレージシステムへの需要拡大により、競合サービスとの争いになることは容易に想像できます。
今後サービスの需要拡大に合わせて利用者の増加、サービスの拡大を目指すためには競合とどのように差別化を図るかが重要なポイントです。
ストレージサービスの通信速度の維持・向上
分散型ストレージシステムは、さまざまな場所にデータを分散して保存する形式です。
市場拡大に合わせて成長するためには、ユーザー満足度を上げ利用者の拡大を図ることが欠かせません。そのため、通信速度の維持・向上も今後の重要な課題といえます。
ファイルコイン(FIL)を入手する2つの方法
海外仮想通貨取引所で購入する
ファイルコインは現在、国内仮想通貨取引所では取り扱われていません。基本的に入手するためには、海外の取引所で購入する必要があります。海外の取引所にて購入する方法は、以下の通りです。
- 国内仮想通貨取引所にて口座開設を行うfa-angle-double-down
- 国内取引所にて仮想通貨を購入するfa-angle-double-down
- 海外仮想通貨取引所にて口座開設をするfa-angle-double-down
- 海外仮想通貨取引所へ国内で購入した仮想通貨を送金する
- 海外の取引所にてファイルコインを購入する
国内仮想通貨取引所にて口座開設を行う
海外仮想通貨取引所では、日本円の直接入金を受け付けていません。そのため、まずは国内仮想通貨取引所にて口座開設を行いましょう。
海外の仮想通貨取引所に送金がマストとなる関係上、送金手数料がなるべくかからない取引所を1つ作成しておくことをおすすめします。
国内取引所にて仮想通貨を購入する
国内の取引所の口座開設が完了したら、海外の取引所にて利用できる仮想通貨を入手しましょう。
仮想通貨を入手したら、海外仮想通貨取引所にて口座を開設し仮想通貨を送金しましょう。
その後は、送金した仮想通貨を利用し海外の取引所にてファイルコインを購入します。
海外仮想通貨取引所にて口座開設をする
海外の取引所でファイルコインを取り扱っている取引所には、有名なところでBybitやBitgetが挙げられます。なかでも利用しやすい「Bybit」での購入がおすすめです。
- まずはBybitで口座開設
- 仮想通貨をBitgetへ送金
- 送金した仮想通貨を一度USDTへ交換
- GMTを購入
マイニングに参加して報酬として入手する
ファイルコインは、仮想通貨取引所での購入以外にマイニングへの参加にて入手する方法もあります。
- マイナーとしてストレージを貸し出す
- マイナーへ出資する
マイニングの参加方法には、上記2通りの方法があります。マイナーとしてストレージを貸し出すと、マイニング報酬としてファイルコインを受け取ることが可能です。
しかし安定的なストレージの貸し出しが必要になるため、マイナーになるのは難しいという人もいるでしょう。ただ、マイニング報酬の受け取れるのはマイナーだけではありません。
ただしトラブルなどにより想定よりも報酬が得られない可能性があるので、出資の際にはリスクを理解したうえで行うようにしましょう。
ファイルコインに関するよくある質問
現在は6億枚程度が市場に出回っており、半分は運営会社、残りの半分はICOの参加者が保有しています。残りは今後、マイニングによって市場に流通する予定です。
アルトコインは全体的にボラティリティ(値動き)が大きい傾向にあり、特にファイルコインに関してはGoogleなど強力な競合が存在します。地位が陥落すれば、価値が下がってしまうリスクがあります。
したがって、購入する際はBinanceなどの海外取引所を利用する必要があります。まずCoincheck等の国内取引所でビットコインを購入し、海外取引所に送金しましょう。
個人がマイニングに参加するのは難しいため、業者に委託するのが主な方法です。ただし、マイニングは詐欺が非常に多いため、信頼できる業者を選びましょう。
まとめ
今回は、ファイルコインの特徴やチャート・価格推移から、将来性まで徹底解説しました。
ファイルコインは分散型ストレージシステムを展開しており、現状のデータ管理システムにあるハッキングや動作の遅延リスクを軽減できると期待されています。
ナスダックに「今後ビットコインを追い越す可能性のあるコイン」と認定されており、将来性は明るいといえます。ファイルコインはマイニングへの参加もしくは仮想通貨取引所での購入にて入手可能です。
保有を検討中の人は、この機会にファイルコインを入手してみてはいかがでしょうか。