
ステラルーメン(XLM)は、送金スピードが早いため注目を高めつつある暗号資産です。ビットコインなどと比較すると価格は低く安定しており、国際的な送金手段として人気があります。
これから暗号資産への投資を考えている人であれば、ステラルーメンがどのような特徴があるのか押さえておきましょう。
今回は、ステラルーメンの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。

Contents
ステラルーメン(XLM)とは
特徴
ステラルーメンは、2014年に誕生した暗号資産の一つです。暗号資産である「リップル」の開発者の1人「ジェド・マケーレブ氏」により開発されたものになります。
ビットコインなどと異なり、「Stellar Development Foundation(SDF/ステラ財団)」という明確な管理主体が存在することが大きな特徴です。
また「ブリッジ通貨」としての役割があることも特徴の1つです。ブリッジ通貨とは2つの通貨の橋渡しができる通貨のことで、両替の手間や時間を短縮できます。
例えば、日本からアメリカに送金するとき、円から米ドルに両替しなければなりません。この両替の手間により送金に数日の時間がかかってしまうことがあります。
しかし、ブリッジ通貨を使うことで、円をステラルーメンに換えてから米ドルにすることで送金がスムーズになります。

これまでの価格変動
ステラルーメンの価格は、3月8日時点で約20円です。2014年にブラジルで上場してから現在まで、大きく2回ほど急騰しています。
ビットコインやライトコインなどに比べると、1単位の価格はそこまで高くありません。最も価格が高いタイミングでも約100円ほどであり、低価格な暗号資産といえるでしょう。
ステラルーメン(XLM)の将来性・今後の見通しを予想
世界的に大きな企業と提携している
ステラルーメンは、世界の大企業と提携している実績があります。
さまざまな企業がステラルーメンを決済手段や送金手段として採用することで、需要が高まり価格も上昇していくと見込まれています。
東南アジア・アフリカのシェアを伸ばしている
他にも、ステラルーメンは先進国以外にも東南アジアやアフリカなどに進出していることも、将来性が期待されている要因です。
ステラルーメンがあれば銀行口座を持たない人でも送金を行えます。

ステラルーメンを扱う国内の取引所が増えている
日本国内では、2019年頃までステラルーメンを取り扱う暗号資産取引所は多くありませんでしたが、現在では大手暗号資産取引所でステラルーメンを扱っています。
今後も、取り扱う取引所が増えることで、価格は上がっていく可能性を秘めています。
ステラルーメン(XLM)の価格・高騰要因について
これまでのステラルーメンを取り巻くイベントは以下の通りです。
- 2014年8月:ブラジルで上場
- 2017年12月:ビットコインバブルにより急騰
- 2018年9月:IBM社が国際送金手段として採用
- 2019年5月:ステラ財団CEOにダネル・ディクソン氏が就任
- 2019年11月:バーン実施
- 2020年10月:IMFがデジタル通貨の普及を容認
ステラルーメンが誕生した2014年からしばらくは、ほぼ価格に変動はありません。しかし、2017年末にビットコインバブルが起きたことで、さまざまな暗号遺産が連動して価格が急騰しました。
このとき、ステラルーメンの価格は一時的に100円を突破したものの、すぐに下落していきます。
その後、IBMが国際送金手段に採用したことにより、一時的に回復したもののすぐに価格は落ちていきました。
2020年10月頃に国際通貨基金であるIMFがデジタル通貨の普及を容認したことにより、2021年から大きく上昇しています。
以降は再び価格が下降気味になり、2022年に入ってからは20円〜30円の間で推移している状況です。
ステラルーメン(XLM)のメリット
送金スピードが速い
ステラルーメンはさまざまな暗号資産の中でも、送金スピードが早いです。例えば、ビットコインの決済処理には10分ほどの時間がかかりますが、ステラルーメンであれば数秒で完了します。
決済スピードが早いということは、送金の利便性が高いということです。個人間のやり取りだけでなく、ビジネス面でも活用しやすいため、今後需要は高まっていくと考えられています。
運営上の意思決定が速い
ステラルーメンは非営利団体である「ステラ財団」が開発・運営しています。運営元が非営利団体であり利益を得る活動は禁止されているため、透明性・信頼性がある暗号資産となります。
管理者が存在することにより、運営方針を決めやすいといえるでしょう。また、ステラルーメンは中央集権体制であり、運営者同士の意思疎通がしやすいのも特徴です。

低コストな国際送金が可能
ステラルーメンは個人間の送金を円滑に進める目的で開発されました。決済の処理速度が早いことと、ブリッジ通貨としての役割により低コストな国際送金を実現しています。
そこで、国際送金にステラルーメンを使うことで手数料を大幅に削減することが可能です。
手数料が安い
処理速度が早く運用の負担が少ないため、手数料も必然的に安くなります。
「送金速度が早い」「国際送金が可能」「手数料が安い」という3つの要素が揃っているため、決済手段として優れているのです。
例えば、個人間・法人間で何度も送金を行うと、手数料が高くついてしまうでしょう。そこで、送金手段・決済手段にステラルーメンを採用することで、手数料を安く抑えることができます。

ステラルーメン(XLM)のデメリット
オリジナリティがない
ステラルーメンは「オリジナリティがない」仮想通貨といわれています。例えば、ステラルーメンは送金スピードが早いですが、同等のスピードである暗号資産は他にもあります。
他にも、ステラルーメン以外にもリップルは同じブリッジ通貨であり、送金スピードも早いです。
つまり、ステラルーメンのメリットを持つ暗号資産は他にも存在するため、独自性がなく価値が高まりにくいと考えられています。

希少価値が高まりにくい
ステラルーメンはビットコインなどの暗号資産と異なり、マイニングのような仕組みがなくステラ財団から全数量発行されています。
また、最初に発行された量は1000億枚であり、上限に達するまで毎年1%ずつ増えていく仕組みです。徐々に発行量を増やすことで価値の急騰・急落を防ぎ、安定して運用できるようにしています。
そこで、過去にステラルーメンは、総量が増えすぎず価格を高めるために「バーン(焼却)」によって、意図的に総量を減らす取り組みを実施しました。

ステラルーメン(XLM)が買えるおすすめ取引所5選
Coincheck
- マネックスグループが運営する取引所
- 500円の少額から取引可能
- 取扱い暗号資産の種類が豊富
- スマホアプリはシンプルで使いやすい
Coincheckは、東証一部に上場しているマネックスグループの子会社である「コインチェック株式会社」が運営している暗号資産取引所です。
マネックスグループの傘下に加わったこともあり、以前よりも安全性は高まっています。
スマホ用のアプリでも取引でき、シンプルな画面で扱いやすいです。

取引通貨数 |
17種類
|
---|---|
レバレッジ | レバレッジなし |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
入金手数料 | 通常無料(銀行手数料はお客様負担) |
出金手数料 | 一律407円 |
出典:Coincheck
DMM Bitcoin
- サポート体制が充実しており安心感がある
- セキュリティ体制も堅牢
- レバレッジ取引に対応
- 各種手数料は無料で利用できる
DMM BitcoinはDMMグループが運営している暗号資産取引所であり、セキュリティ強度が高いです。
サポート体制が充実しており、土日祝日を含む365日いつでもメール・LINEによる問い合わせを受け付けています。
さらにレバレッジ取引にも対応しており、資金の2倍相当の取引も行えます。

取引通貨数 |
14通貨
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 現物取引:無料 レバレッジ取引:無料 ※BitMatch取引手数料は2円〜 |
入金手数料 | 振込入金手数料:無料(銀行手数料はお客様負担) クイック入金手数料:無料 |
出金手数料 | 出金手数料:無料 |
※1 期間:2022年4月1日(金)7時00分~2022年8月1日(月)6時59分まで ※2 期間:2022年4月28日(木)7:00 ~ 2022年6月1日(水)6:59まで/はじめて3万円以上のレバレッジ取引をされた方の中から抽選にて1等~3等のプレゼント金額が”必ず”当たる ※3 期間:2022年4月1日(金)~2022年5月31日(火)まで / 実施時間:土日祝日・メンテナンス時間を除く、マーケットレポート公開日の15時00分~21時00分※その日のマーケットレポートを公開後、15時00分から開始。WEBサイトに掲載しているマーケットレポートの中で、その日に取り上げた暗号資産銘柄とBTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPYのいずれかの銘柄一つについて、スプレッドを縮小。
出典:DMM Bitcoin
bitFlyer
- 大手企業出資の信頼性が高い取引所
- 各手数料が無料で使いやすい
- 1円から取引できる
- 安全性が高いセキュリティ体制を構築
bitFlyerは株式会社bitFlyerが運営しており、三菱UFJキャピタル・三井住友海上キャピタル・リクルートなどが出資しています。
大きな企業の後ろ盾があるため、信頼性が高い暗号資産取引所といえるでしょう。
取り扱い暗号資産の種類は充実しており、1円から取引できます。

取引通貨数 |
15通貨
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料(住信SBIネット銀行から入金の場合) |
出金手数料 | 3万円未満:税込220円(三井住友銀行から入金の場合) |
出典:bitFlyer
GMOコイン
- GMOインターネットグループが運営している取引所
- さまざまな手数料が無料
- セキュリティ強度が高く信頼性は抜群
- 最短10分で口座開設が可能
GMOコインは、GMOインターネットグループが運営している暗号資産取引所です。インターネット事業だけでなく金融サービスを提供しているGMOグループが運営しているため、セキュリティ強度が高く安全性も高いです。
さらに、最短10分で口座を開設して取引を始められるのも大きな魅力です。

取引通貨数 |
20通貨
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入金手数料 | 銀行振込:無料 ※振込手数料の負担あり 即時入金:無料 |
出金手数料 | 無料 |
出典:GMOコイン
bitbank
- 業界最狭クラスの販売所スプレッド
- チャートは24時間365日リアルタイムに更新
- 60種類以上のテクニカル分析が可能
- 堅牢なセキュリティで安全性も高い
bitbankは、「ビットバンク株式会社」が運営する暗号資産取引所です。チャートや取引は24時間365日リアルタイムで更新されます。
また、セキュリティ強度が高く第三者機関による評価を受けているため、信頼性が高く安心して使えます。ビットバンクの口座開設は3分で完了するほど簡単なので、気軽に取引できるでしょう。

取引通貨数 |
15通貨
|
---|---|
レバレッジ | 無し |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker-0.02% Taker0.12% |
入金手数料 |
振込入金:振込手数料のみ 即時入金:無料 |
出金手数料 | 550円/770円(3万円以上) |
出典:ビットバンク
まとめ
今回は、暗号資産の1つであるステラルーメンについて解説しました。ステラルーメンは送金スピードが早く、国際送金時にメリットがある暗号資産です。
手数料が安く利便性は高いですが、オリジナリティがなく価格が上がりにくいのがデメリットといえるでしょう。

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