
トロン(TRON)は、中国で開発された仮想通貨で、音楽やゲームなどのデジタルコンテンツを楽しむためのプラットフォーム名でもあります。
そんなトロンについて、具体的にどんな仮想通貨なのか、また今後値上がりする可能性があるのか、買い時はいつか知りたい方は非常に多いです。
この記事では、トロン(TRON)の特徴や値動きのポイント、今後の価格や将来性について詳しくまとめました。

Contents
トロン(TRON)とは
トロンは、ジャスティン・サン氏によって開発されました。デジタルコンテンツ(音楽や動画など)を保存できるプラットフォームで、youtubeなど従来のプラットフォームと違って「非中央集権型」なのが特徴です。
管理者のないシステム。従来のプラットフォームには必ず管理者が存在したが、ブロックチェーン技術によって管理者を撤廃することに成功した。

ビットコインは、ブロックチェーンを送金等に用いてきました。一方、トロンではデジタルコンテンツを楽しむ場を作るためにブロックチェーンを用いており、ここが大きく異なるポイントですね。
トロン(TRON)の5つの特徴
トロンの大きな特徴は、次の5つが挙げられます。
- 非中央集権型
- 処理速度が早い
- dAppsを開発できる
- 個人でICOできる
- ロードマップを公開している
それぞれ詳しく解説していきます。
(1)非中央集権型
トロンが従来のプラットフォームと異なる点は、非中央集権型ということです。例えば、YouTubeはYouTube社が運営しています。一方、トロンは管理者をなくすことで次のような問題を解決することに成功しました。
- 利用料や手数料がかからない
- 広告がなくなった
- サーバーダウン等のトラブルがなくなった
非中央集権型のプラットフォームでは、ユーザーが直接クリエイターに報酬を支払えます。

(2)処理速度が早い
ビットコインを始め、従来の仮想通貨は処理速度が遅いという問題を抱えていました。しかし、トロンはその処理速度問題を解決しています。なぜなら、トロンは従来の仮想通貨よりも圧倒的にブロック生成スピードが早いからです。
トロンのブロック生成速度は、毎秒2,000件。ビットコインは16件/秒、それを改良したビットコインキャッシュでも24件/秒ですから、トロンの速度がいかに早いかわかるでしょう。
出典:TRON

(3) dAppsを開発できる
dappsとは、難しそうに感じるかもしれませんが要は「中央管理者のいないサービスを提供するアプリケーション」のことです。トロンはイーサリアム等と同様、dappsの開発もできます。
dappsのアプリケーションは、今までイーサリアムが主体だったのですが、新しい仮想通貨がどんどんdappsの開発に参入してきています。
例えば、トロンを利用したゲームには「エピックドラゴンズ」などがあります。
開発者のジャスティン・サン氏は、一時的ですが「トロンのdappsのボリューム(通貨数)がイーサリアムを上回った」とツイートしています。
(4)個人でICOできる
近年では、新たな資金調達手段としてICOが登場しました。
事業を立ち上げたい人が独自のトークンを発行し、それを投資家に配る代わりに資金を調達する方法。
トロンは、個人でICOができるのが大きな特徴です。
例えば、クリエイターが作品を作る資金を調達するためトークンを発行、それを投資家に配ることで資金を得られます。一方投資家側は、クリエイターが人気になればトークンが値上がりして利益を得られるというわけですね。

(5)ロードマップを公開している
仮想通貨投資において、将来性は非常に重要です。いくら一時的に注目されて時価総額が上がっても、何の開発プランもない通貨は一過性に過ぎません。
トロンでは、公式サイトで次のようなロードマップを公開しています。
ロードマップ名 | 内容 |
---|---|
Exodus | 無料でプラットフォーム生成 |
Odyessey | コンテンツ作成のためのプラットフォーム生成 |
Great Voyage | クリエイターがトロンを報酬として得られるようにする |
Apollo | クリエイターが独自トークンを発行できるようにする |
Star Trek | ブロックチェーンを活用してデジタルアイテムを作成する |
Eternity | ゲームの発展を目指す |
出典:ホワイトペーパー2.0
このロードマップを見ることで、トロンが今後どのように開発されていくのかがわかるようになっています。

トロン(TRON)の現在価格&これまでの値動き
トロンのこれまでの値動きは、以下のチャートの通りです。
最も注目すべきポイントは、BitPointへの上場です。BitPointは国内取引所のひとつ。国内取引所への上場というのは、仮想通貨の信頼性において非常に重要なことで、上場発表の際はトロンも大きく値上がりしました。

さらに、9月には同じく国内取引所の「Huobi Japan」でも取り扱いを発表されました。今後も取り扱う取引所が増えれば、トロンの流通量も増えるでしょう。今後の動きに期待できます。
トロン(TRON)は将来値上がりする?価格に影響する5つのポイント
トロンは2021年に入り、国内取引所への上場で大きく値上がりしました。しかし、気になるのはここからの値動きだと思います。
そこでこの項では、トロンの将来の値動きに関するポイントをまとめました。
- ロードマップの進捗
- 大手企業との提携
- 他のDeFi銘柄に押されがち
- 創業者の悪評
- 国内取引所への上場
それぞれ詳しく解説します。
(1)ロードマップの進捗
トロンでは、公式サイトにてロードマップを公開しています。ロードマップの通りに開発が進んでいけば、その分値動きに影響を与えることが予想されます。
繰り返しですが、トロンのロードマップをおさらいしましょう。
- Exodus
- Odyessey
- Great Voyage
- Apollo
- Star Trek
- Eternity
上記のロードマップは、2017〜2027年の10年間で計画されています。あまり開発予定を公開しない仮想通貨も多い中、このように計画がわかっていると投資計画が立てやすいです。
ただし予定がある分、それが狂うと値動きにマイナスの影響を与える可能性もあります。

(2)大手企業との提携
現代では、さまざまな仮想通貨が企業との提携を果たしています。企業との提携は、どれだけ通貨が支持されているかの指標になるため、重要なポイントですね。
参考までに、トロンは次のような企業と提携を果たしています。
- Samsung
- Opera
- Obike
- Swisscom
- BitTorren
トロンでは、自社プラットフォームを展開するだけでなく、大手企業と提携してより多くのユーザーを取り込んでいくことが予想されます。

(3)他のDeFi銘柄に押されがち
2021年に入ってから、DeFi(分散型金融)が大きく注目を浴びました。イーサリアムを始めとしたDeFi関連銘柄は大きく値上がりしたものの、その分トロンの注目度が下がってしまう可能性があります。

したがって、DeFiの伸びに期待するなら、銘柄への投資も視野に入れておきましょう。
(4)創業者の悪評
トロンに投資する際は、創業者への評価にも注意しましょう。というのも、創業者のジャスティン・サン氏に関する悪評がいくつか出回っているからです。
ジャスティン・サン氏は、トロンを通じて違法な資金調達を行っていると中国のメディアに報じられました。
他にも、同氏が違法なポルノビジネスに関わっている、買収先の企業の従業員からハラスメントで訴えられるなど、悪評が出回っています。

(5)国内取引所への上場
2021年11月現在、トロンを扱っている取引所は多くありません。しかし、今年に入ってから2社の国内取引所(BitPointとHuobi Japan)に上場を果たしました。
他の仮想通貨にも言えることですが、国内取引所への上場はビッグニュースです。

トロン(TRON)は購入すべき?保有するメリットとは
トロンは十分に将来性があると言えるでしょう。トロンは、分散型のプラットフォーム開発を進めています。今後、従来の中央集権型のプラットフォーム(YouTubeなど)に代わるコンテンツになるかもしれません。
これに加え、Samsungなどの大手企業とも提携を果たしていることから、将来を有望視されているとの見方もできるでしょう。

一方で、DeFi関連銘柄に押されていることや、創業者のジャスティン・サン氏に対する悪評が気になるところです。特に、後者はより情報が明らかになればトロンの開発自体ストップしてしまう可能性もないとは言い切れません。
トロン(TRON)で利益を出す際の3つのポイント
トロンを取引する際は、特に以下の3点に注意しておきましょう。
- 下落に備えておく
- 長期目線で投資する
- 情報収集を欠かさない
それぞれ詳しく解説します。
(1)下落に備えておく
取引のポイント1つ目は、下落にしっかり備えること。
トロンに限らず、仮想通貨の値動きは為替や株よりも大きいです。したがって、投資家のコメントや国の法改正等で、あっという間に価格が変動してしまいます。

トロンは将来性の高い銘柄ではありますが、下落のタイミングは必ず訪れます。それに、下落したまま二度と戻らない可能性もあるのです。
よって、失っても問題ない余剰資金で取引することを心掛けましょう。
(2)長期目線で投資する
取引のポイント2つ目は、長期目線で投資すること。
いかに将来性のある通貨とはいえど、下落は必ず訪れます。もしトロンの将来性に魅力を感じて投資するなら、下落しても手放さないことが大切です。
そのためにも、最初から長期目線で保有することが重要だと言えるでしょう。

(3)情報収集を欠かさない
取引のポイント3つ目は、情報収集を欠かさないこと。仮想通貨は値動きが不安定で、歴史も浅いです。したがって、為替取引のようなチャート分析はほぼ通用しないと考えておきましょう。

仮想通貨で見るべき情報は、通貨によって異なります。
例えば、トロンの場合は創業者の評判や大手企業との提携、ロードマップの進捗状況などが挙げられるでしょう。
なお、次項ではおすすめの取引所を紹介しています。取引所によって手数料や取引方法などの条件が異なるため、ぜひご覧ください。
トロンが唯一購入できる!おすすめの仮想通貨取引所
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Coincheck(コインチェック)の基本情報
取引通貨数 |
17種類
|
---|---|
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送金手数料 | 無料 |
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取引通貨数 |
19通貨
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 現物取引:無料 レバレッジ取引:無料 ※BitMatch取引手数料は2円〜 |
主な通貨の送金手数料 | 無料 |
入金手数料 |
|
BITPOINT(ビットポイント)
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BITPOINT(ビットポイント)は、2017年9月に金融庁の認可を受けた東証2部上場の株式会社リミックスポイントの子会社が運営する取引所です。
BITPOINTでは、コインチェックやbitFlyerなどの大手にはないアルトコインが取引できるのが最大の特徴です。
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BITPOINTの基本情報
取引通貨数 |
12通貨
|
---|---|
レバレッジ | - |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
主な通貨の送金手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
- ビットコイン取引量国内6年連続No.1※1
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- 7年以上ハッキング0
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ビットコインはもちろん、イーサリアムやリップルなどの主要アルトコインも1円から購入できます。
またbitFlyerはセキュリティ対策も万全で、7年間1度もハッキング被害に遭っていません。利用者が安心して取引できるようなサポート体制も充実しています。
大手仮想通貨取引所ならではの手厚いサービスが受けられますので、口座を開設しておいて損はない取引所と言えるでしょう。

bitFlyerの基本情報
取引通貨数 |
15種類
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 0.01 ~ 0.15% |
取引所手数料 | 無料 |
主な通貨の送金手数料(BTC)※bitWireを除く | 0.0004BTC |
入金手数料 |
|
出金手数料 |
|
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GMOコインの基本情報
取引通貨数 |
20種類
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 |
|
主な通貨の送金手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料※銀行手数料の負担あり |
出金手数料 | 無料 |
トロン(TRON)に関するよくある質問
他にも、個人でICO(資金調達)ができるため、クリエイターが作品を作るために視聴者から資金を集める、といったことができるようになります。
しかし、トロンは新しいデジタルコンテンツのプラットフォームとして注目を浴びていて、多数の大手企業とも連携しています。
今後、YouTube等従来のプラットフォームに置き換わるかもしれません。
国内で言えば、BitPointとHuobi Japanに上場しているため、そちらから取引すると良いでしょう。
海外業者ならこれ以外の選択肢もありますが、海外の取引所は日本の金融庁から警告を受けており、安全とは言い切れません。
開発者の悪評が気になるところです。
開発者のジャスティン・サン氏は、違法や資金調達やポルノへの関与、ハラスメントなど悪い噂が絶えない人物です。
したがって、投資する際はその点に留意しておきましょう。
まとめ
トロンはデジタルコンテンツを保存できるプラットフォームです。デジタルコンテンツの保存だけなら、YouTubeなど従来のプラットフォームでも可能でした。
しかし、トロンは管理者のいない非中央集権型のため、クリエイターと視聴者の間にかかる手数料を削減しています。

最後に、トロンの将来性に関するポイントをおさらいしましょう。
- ロードマップの進捗
- 大手企業との提携
- 他のDeFi銘柄に押されがち
- 創業者の悪評
- 国内取引所への上場
トロンは将来性が高い通貨ですが、不安要素もあります。投資の際は万が一の下落に備えて余剰資金で行うと共に、トロンや仮想通貨に関する情報収集を行いながら投資しましょう。
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