
テゾス(XTZ)は、暗号資産の1つでありながら、独自の技術が優れており、安全性や使い勝手でも評価の高い暗号資産です。
また、独自のシステムを採用しているため、他の暗号資産と違い性能が良く注目されています。しかし、テゾスの特徴・将来性や取引できる場所を詳しく知りたいという方は少なくないでしょう。
そこでこの記事では、テゾスがどのような暗号資産なのか解説します。

テゾス(XTZ)とは?
テゾスはブロックチェーンプラットフォームの1つであり、そこで使われる暗号資産です。また、独自の技術を活用しており、スマートコントラクトや分散型アプリケーションでの利用に適しています。
なお、現在でも魅力的な暗号資産ですが、将来的には安全性の高さ・アップグレードのしやすさ・意思決定への参加ハードルの低さの実現を目指していることも特徴と言えるでしょう。
暗号資産名 | テゾス/Tezos |
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通貨単位 | XTZ |
発行数上限 | - |
公開・取引年 | 2018年 |
時価総額 | 434,731,182,305円 |
現在(2022年4月4日)の価格 | 488.55円 |
LPoSというコンセンサスアルゴリズムを採用
テゾスでは、LPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。コンセンサスアルゴリズムとは、取引データの真正性を担保する合意方法のことで、暗号資産の特徴によって異なります。
保有している通貨を「株式」に置き換えると、どのようなものかイメージしやすいでしょう。LPoSも通貨の保有数が多いほど承認されやすく、誰もがブロック生成に参加できることは大きな特徴です。
また、直接ブロック生成に参加するだけでなく、別のユーザーに自分が保有している投票力を委任できるため、多くのユーザーがブロック生成に参加できることも魅力と言えます。
フォーマル・ベリフィケーションを導入
テゾスは独自のスマートコントラクトである「フォーマル・ベリフィケーション」を導入しています。
スマートコントラクトとは、特定の条件を満たしたときに決められた処理が自動的に実行される契約履行管理を自動化する仕組みです。
また、「フォーマル・ベリフィケーション」は、OCamlという検証に適したプログラミング言語を用いており、契約内容の検証に数学的視点を用いて技術者が検証できるメリットがあります。
従来のスマートコントラクトでも、自動的に契約が実行されますが、エラー・バグを修正することは難しいというデメリットがあったため、テゾスはより安全に取引しやすいでしょう。

ベーキングというブロック生成システム
テゾスでは、「ベーキング」と呼ばれるブロック生成システムを採用しています。ベーキングを行うブロック生成者は「ベイカー」と呼ばれており、誰でもなれるわけではありません。
ベイカーになる(テゾスのブロックを生成する)には、8,000XTZ(テゾス)保有する必要があります。
このように、初期投資は必要ですが、ベイカーになると1ブロックあたり16XTZ受け取れることが、ベーキングの特徴と言えるでしょう。
また、ベイカー以外のユーザーはベイカーに投票権を委任すれば、手数料と引き換えに報酬をもらえるため、多くのユーザーが積極的にブロック生成へ参加できるようになっています。
ハードフォークの必要がない
ハードフォークとは、ブロックチェーンのアップデートにより発生する分岐のようなものです。
新旧ルールに互換性がない暗号資産の場合、ブロックチェーンは分岐してしまうことで価格変動などの原因になります。
しかし、テゾスはハードフォークが発生しない仕組みであるため、頻繁にアップデートが行われても問題ありません。価格や使い勝手などが安定しているため、保有しやすい暗号資産の1つと言えるでしょう。
テゾス(XTZ)はステーキングの対象
ステーキングとは
暗号資産には、「ステーキング」という仕組みの対象になっている通貨があります。
ステーキングとは、対象の暗号資産を保有しブロックチェーンのネットワークに参加することで、報酬を受け取れる仕組みです。つまり、暗号資産の売買によってだけでなく、保有するだけで利益を得られます。
PoSは、暗号資産の取引データをブロックチェーンに正しく記録する仕組みです。この通貨を多く・長く保有すれば、ブロックチェーン上のデータの正しさを証明する作業に貢献します。
ステーキングは通貨を保有することで、コンセンサスアルゴリズムに貢献するため、その見返りとして報酬を受け取るシステムです。
上記でも紹介した通り、テゾスで使われているコンセンサスアルゴリズムの「LPoS」はPoSをベースにしているため、ステーキングの対象になっています。

ステーキングのメリット
ステーキングは暗号資産を保有しているだけで報酬を得られる仕組みですが、それ以外にも利率が高いことも魅力で、テゾスのステーキングを利用できるGMOコインの金利は年率2.1%~4.3%※です。
他にも、ステーキングは特別な手続きが不要であることが多く、既にステーキングを利用できる暗号資産取引所の口座を持っていれば、すぐにサービスを利用できることもメリットでしょう。
※参照:GMOコイン公式サイト
貸暗号資産との違い
貸暗号資産とは、保有している暗号資産を暗号資産取引所などに一定期間貸し出すことで、特定の利率による貸借料を受け取れるサービスです。
例えば、ビットコインなどの暗号資産を保有しているだけでは、大幅に価格が上昇しない限りメリットは多くありません。そこで、貸暗号資産サービスを利用すれば、眠っている暗号資産を有効活用できます。
ただし、貸暗号資産は暗号資産取引所などが提供しているサービスの種類であるため、取引所によっては利用できない場合もあることは注意したいポイントでしょう。

テゾス(XTZ)の過去の高騰と将来性
過去の高騰
2018年7月に取引を開始した際の価格は436円だったものの、その後すぐに急落します。2018年後半から2020年に入るまでは、200円を下回る価格帯で推移し、一時時期は50円前後で推移するほど価格を落としました。
テゾスの価格が高騰したタイミングは今までに大きく4回あります。以下にまとめているため、参考にしてみてください。
- 2020年2月:約390円
- 2020年8月:約470円
- 2021年2月~5月:約823円
- 2021年8月~10月:約960円
2020年以降では高騰したものの、それまでの価格が低かったため、取引を開始したときの価格付近まで回復するだけでした。
価格が上昇した主な要因は、テゾスのシステムがアップデートして、Binance・Coinbaseなど海外の大手暗号資産取引所がステーキングサービスを始めたことが挙げられます。
なお、2021年5月以降の高騰は暗号資産市場全体が盛り上がったことが理由と考えられており、最高額は2021年10月に記録した約960円です。
現在の価格動向
テゾスの現在(2022年4月4日時点)の価格は488.55円です。2022年1月時点では500円~550円あたりの価格で推移していましたが、1月後半には330円前後まで急落しました。
その後、再度500円前後まで回復するも再び急落し、2月後半から3月後半まで400円を下回っています。しかし、3月23日に423円を記録してから緩やかに上昇を続け、現在では安定して450円以上の価格をキープしています。
将来性
テゾスは価格が安定していない部分もありますが、将来性が期待されている暗号資産の1つです。実際に、フランスの中央銀行では実証実験に利用されるなど、技術力が高く評価されています。
他にも、テゾスはNFT市場にも関係しています。テゾスでは音楽のNFTプラットフォームである「ONE OF」や、色をNFT化する「tzcolor」というプロジェクトがスタートしています。
そのため、NFTの注目度が上がるにつれて価格が上昇すると期待されている暗号資産の1つです。また、テゾスはステーキングを利用できる暗号資産であるため、長期保有するユーザーは多いと考えられています。
テゾス(XTZ)を購入できるおすすめ取引所3選
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DMM Bitcoinは、DMMグループが運営する暗号資産取引所であり、各種手数料は無料で利用できます。
さらに、365日・土日祝日のサポートにも対応していることに加えて、LINE・メールで気になることを手軽に問い合わせられることも嬉しいポイントでしょう。

取引通貨数 |
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 現物取引:無料 レバレッジ取引:無料 ※BitMatch取引手数料は2円〜 |
入金手数料 | 振込入金手数料:無料(銀行手数料はお客様負担) クイック入金手数料:無料 |
出金手数料 | 出金手数料:無料 |
出典:DMM Bitcoin
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- 各手数料が無料であり気軽に利用できる
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bitFlyerは、株式会社bitFlyerが運営している暗号資産取引所であり、三菱UFJキャピタル・三井住友海上キャピタル・リクルートといった大手企業が出資しています。
また、取り扱う暗号資産の種類は豊富であり、自分の好きな通貨・自分のスタイルに合わせて取引可能です。さらに、1円単位から取引できるため、初心者でもリスクを抑えながら挑戦できます。

取引通貨数 |
14通貨
|
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料(住信SBIネット銀行から入金の場合) |
出金手数料 | 3万円未満:税込220円(三井住友銀行から入金の場合) |
出典:bitFlyer
GMOコイン
- GMOインターネットグループが運営している暗号資産取引所
- 各種手数料が無料で利用できる
- セキュリティ強度が高いため安心感・信頼性がある
- 最短10分で口座開設・取引が可能
GMOコインは「GMOインターネットグループ」が運営している暗号資産取引所で、取引銘柄の数が多いため、自分の好きな暗号資産の取引を行えることがメリットと言えるでしょう。
また、GMOコインは他の取引所と異なりステーキングを利用できることも大きな魅力で、テゾス(XTZ)は報酬年率2.1%〜4.3%となります。
※公式サイト

取引通貨数 |
20通貨
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レバレッジ | 2倍 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入金手数料 | 銀行振込:無料 ※振込手数料の負担あり 即時入金:無料 |
出金手数料 | 無料 |
出典:GMOコイン
まとめ
今回は、暗号資産の1つであるテゾスについて解説しました。
テゾスは、高い技術力が評価されている暗号資産であり、ビットコインやイーサリアムの課題を解決できる性能が注目されています。
また、今後はNFT市場にも大きく関わっていくため、将来性が期待できる暗号資産と言えるでしょう。
