
税理士は、税金に関するエキスパートとしての役割を持っています。社会に欠かせない職業であるため、目指したいと考えている人も多いはず。
とはいえ、税理士の年収や目指す方法についての情報が少なく、一歩を踏み出せずにいませんか?
そこで本記事では、税理士になりたい方に向けて、税理士の基本情報や年代別の平均年収、資格取得方法について詳しく解説します。

税理士とは?仕事内容を解説
税理士とは、納税のアドバイスや申告書を作成する税金のプロフェッショナルです。全体の45%程度が税理士試験の合格者です。また税務署に23年以上勤めた人も税理士として働くことができます。
その他にも決算書作成などの会計処理のサポート、資金調達や収益向上、事業継承やM&Aなどのアドバイスや支援することも仕事の一つです。
税理士は小規模事業者から中小企業、大企業まで幅広くクライアントと関わっており、税金に関する業務は税理士だけに認められた独占業務となっています。

税理士の具体的な仕事内容
税理士の仕事内容は、「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」と3つの税理士の独占業務があり、これらを税理士の資格がない状態で行うことは法律で禁止されています。
1つ目の「税務代理」は、所得税や法人税、相続税などの申告を納税者を代理して行うことです。税務調査が入った場合は、税理士が代わりに対応します。
3つ目の「税務相談」は、税金の計算方法や税務上の手続き方法、節税対策など書類の作成に関する相談に応じ助言する業務です。
その他にも、月次や四半期、年次決算書の作成、上場企業の場合は有価証券報告書の作成、融資を受けるための事業計画の作成などについても税理士が行います。

税理士の平均年収
令和3年賃金構造基本統計調査によると、税理士の平均月収(きまって支給する現金支給額)は41万4,500円、年間賞与・特別支給額の平均が103万3,100円であるため、平均年収は600万7,100円と計算できます。
国税庁「民間給与実態統計調査」のデータでは、サラリーマンの平均年収は433万円であるため、税理士は年収の高い職業であるといえるでしょう。とはいえ雇用形態や実績によって年収には幅があるというのも現状です。
出典:令和3年賃金構造基本統計調査
出典:国税庁「民間給与実態統計調査」
開業税理士の年収
開業税理士の平均年収は、実績によって大きく差が出ているため、具体的な数字では示すことができません。
事業がうまくいけば1,000万円以上も不可能ではないといえます。また事務所を設立する場所によっても相場は変わってくるでしょう。
勤務税理士の年収
MS-Japanの調査によると、勤務税理士の平均年収は年収500~600万円程度とのこと。ただし事務所の規模や地域によっても多少変動すると考えられます。
またビッグ4と呼ばれる税理士法人「PwC税理士法人」「デロイト トーマツ税理士法人」「KPMG税理士法人」「EY税理士法人」へ就職した場合は、初任給も平均より高額だと言われています。

出典:MS-Japan
【年代別】税理士の平均年収
他の職業と同様に、税理士の平均年収は年代によっても大きく異なります。しかし他の職業と違う点は、20代の年収が他の職業より高く設定されているという点です。
地域や事務所の規模によって異なりますが、税理士の初任給は500万円前後といわれています。
若い税理士はその分勤務年数も長くなるため、需要が高い傾向にあります。したがってその分報酬も高く設定されているというわけです。
また税理士のキャリアを積むなかで開業を検討している人も多くいます。40代前後で開業する税理士は増えるため、その後の年収は大きく幅がでると考えられるでしょう。
税理士試験の資格取得方法
税理士試験は年に1回8月に実施されており、合格率は18%前後※です。資格を取得するには、会計2科目・税法9科目の中から5科目の合格が必要です。
試験は科目合格制がとられているので、一度科目を合格すれば取得後に有効期限はありません。基本的に1年間に1〜2科目を受験し数年をかけて合格を目指します。
税理士の資格を取るまでの間も税理士事務所で働き、知識を身につけて合格を目指す人がほとんどです。

税理士試験におすすめの通信講座3選
税理士試験は難易度も高く、独学で勉強するにはかなりハードルが高い資格だといえます。通信講座を利用すれば、分からないこともすぐに解決する環境に身を置くことができて合格への近道となるでしょう。
そこで今回は、税理士試験におすすめの通信講座3選をご紹介します。
毎年3万人の受験者数のうち、合格者はたったの5,000人前後と合格率はここ10年間15〜20%を推移している税理士試験。マークシートではなく全てが記述式となっていることも合格への壁が高い要因の一つです。 税理士の合格ラインは各項目ともに満点の60%となっていることや、人によって学習期間が10年以上かかるケースもあることからも、質の高い教材や講義を受講することが必須といえるでしょう。 士業系の資格の中では比較的合格率が高いとはいえ、例年の合格率は20%を切る結果が続いていることからも、独学で学習を進めるよりは断然、税理士の資格取得学習に長けた通信講座を利用して学習を進めることが一番の近道です。 最安で3,000円から受講することができ、各分野の全国統一公開模擬試験を受けることも可能。圧倒的な受験者数を誇るため、全国レベルで自身の実力を測ることができます。 合格率 サポート体制 ※出典:各社公式サイト・すべて2022年7月時点 資格の大原は全国に校舎を構える大手資格予備校です。ビジネス国家資格を中心に、キャリアアップに繋がるような資格講座が揃っています。 資格の大原は経験豊富な講師陣が多数在籍しています。毎年の試験を分析し、短期合格を実現させるために日々研究が行われています。 資格の大原はサポート・フォロー制度が充実しているのも特徴です。模擬試験の採点、質問メールなど受講者の弱点を補填するサポートが豊富。 また使われていない教室を自習室として利用できます。通信講座受講生でも利用できますので積極的に利用しましょう。 資格の大原の税理士コースは高い合格率を誇っています。2021年税理士官報合格者の50.2%が資格の大原の受講生でした。 これほど高い合格率は優秀な講師陣が多数在籍・指導することで実現しています。資格の大原税理士講座では人気講師の教室講義を、家にいながら視聴することが可能です。 また資格の大原の税理士講座はコースも豊富。「直前対策パック」「模擬試験パック」など受講者のニーズに合わせた学習を提供しています。 ※出典:公式サイト STUDYingはスマホ学習に特化した通信講座です。隙間時間で効率的に学習し、短期合格を目指せます。講義→問題→復習という流れを徹底することにより、短期間でもしっかり記憶を定着させるのです。 またSTUDYingは他社と比べても受講料金が非常に安いのも特徴です。STUDYingでは紙のテキストを発行せず、全て電子テキストを利用します。 そのためコストを削ることに成功しており、低価格を実現しているのです。 STUDYingの税理士コースは科目ごとに細かく分かれています。法人税法・消費税法・国税徴収法など自分が学習したい科目だけ受講するのも有効です。 STUDYingの税理士講座は初学者〜学習経験者まで、それぞれのレベルに合わせたコースが開講されているので、自分のレベルに合ったものを選びましょう。 またSTUDYingの税理士講座は割引制度もあります。 現在「簿財2科目アドバンスパック」「簿財2科目パーフェクトパック」の2講座を11,000円OFFで購入できます。
※出典:公式サイト LEC東京リーガルマインドは法律系資格の名門予備校として有名です。通学がメインですが、近年では通信講座にも力を入れています。 学習サポートが充実しているので、挫折しやすい通信講座でも安心です。 またLEC東京リーガルマインドは講師陣の実力にも定評があります。LEC東京リーガルマインドでは各科目のスペシャリストが多数在籍しています。 過去問の分析なども徹底的に行われており、予想問題の的中率も非常に高いです。 LEC東京リーガルマインドの税理士コースは自社作成のテキストがわかりやすいのが特徴です。税理士コースでは「簿財横断テキスト」が利用されています。 こちらは簿記論・財務諸表論の2科目同時合格を目指すことを目的に作成されています。 重要度をA〜Cの3段階にランク付け、複雑な情報をわかりやすくする図表など効率的な学習に必要な情報が全て詰まっているのです。 また講師陣には優秀な人材を多数揃えており、並木秀明(財務諸表論)・富田茂徳(簿記論・財務諸表論)など心強いメンバーばかりです。 その他合格率はこちら
※出典:公式サイト 本記事では、税理士になりたい方に向けて、税理士の基本情報や仕事内容、年代別の平均年収やおすすめの通信講座について詳しく紹介しました。 平均年収は600万前後と、一般の会社員の平均年収に比べて高いといえます。とはいえ、開業税理士と勤務税理士、都心と地方によって年収は大きく異なるでしょう。 税理士試験は難易度が高いのですが、社会的な需要も高く一生やりがいのある仕事ができるはずです。気になる方は、受験資格を確認して合格を目指してみてはいかがでしょうか?
税理士におすすめの通信講座
主な講座の価格
「全国統一公開模擬試験 」
「初学者一発合格コース」
「【時間の達人】初学者
短期合格コース」
「直前対策講座 法人税法
[2023年度合格目標]」
分割:月々5,100円×12回から
「簿材2科目セット
[2023年度合格目標]
合格実績:168名合格など
合格率はこちら
詳細
※ランキングは合格率が高い順・価格はすべて税込み資格の大原
資格の大原の特長
資格の大原の税理士コースの特長
税理士コースの概要
主な講座の価格※1
「全国統一公開模擬試験 」
「初学者一発合格コース」
「【時間の達人】初学者短期合格コース」
教材の特長
サポート体制
合格率・合格実績
学習スタイル
対応地域
全国
※1:2022年6月現在 (複数科目セット割引:〜2023年7月31日まで)
※2:2021年度実績STUDYing
STUDYingの特徴
STUDYingの税理士コースの特長
税理士コースの概要
主な講座の価格※1
「直前対策講座 法人税法[2023年度合格目標]」
分割:月々5,100円×12回から
「簿材2科目セット[2023年度合格目標](2022年度合格コース付)」
分割:4,200円×12回〜
「法人税法[2023年度合格目標](2022年度合格コース付)」
教材の特長
サポート体制
合格率・合格実績
合格実績:168名合格など ※2
学習スタイル
オンライン
対応地域
全国
※1:2022年6月現在(〜7月31日まで)
※2:2021年度実績LEC東京リーガルマインド
LEC東京リーガルマインドの特徴
LEC東京リーガルマインドの税理士コースの特長
税理士コースの概要
主な講座の価格※1
「全国公開模試」
「初学者向け:23簿財横断プレミアムコース(全104回)(Web受講)」
「直前対策パック(Web受講)」
教材の特長
サポート体制
合格率・合格実績※2
学習スタイル
オンライン
対応地域
全国
※1:2022年6月現在(割引:〜2023年7月31日まで)
※2:2021年度実績まとめ
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