
「株取引の手数料が安いネット証券はどこ?」「手数料を少しでも抑えたい!どこで取引すればいい?」あなたはこんな疑問を持っていませんか?
ネット証券なら、銀行窓口で株を購入するより圧倒的にお得です。しかし、手数料体型は証券会社によって異なるため、どの証券会社が良いかは取引のスタイル次第です。
本記事では、ネット証券の手数料やネット証券の選び方、株式銘柄の選び方までまとめました。

最初に口座開設するなら、手数料が安い人気ネット証券口座の中で最もおすすめなのは楽天証券です。
楽天証券は手数料が業界最低水準※公式ページよりで、国内株式手数料は取引金額5万円以下ならたったの55円。手数料の1〜2%はポイントバック。
特に何らかの楽天サービスを既に利用しているなら、楽天ポイントを使って現金を使わずに投資ができるので特におすすめです。
Contents
ネット証券の手数料を徹底比較
ネット証券は全体的に手数料が安いのがメリットです。
しかし、どこを選んでも一定水準の安さがある故に、どこが一番お得かわかりづらい面はあるでしょう。
そこでこの項では、手数料の安いおすすめ証券会社を5つだけ厳選して紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
- PayPay証券
- DMM株
- 松井証券
それぞれどんな人におすすめなのか、わかりやすく解説します。
(1)楽天証券
金額 | 定額制 | 約定制 |
10万円以下 | 0円 | 99円 |
50万円以下 | 0円 | 275円 |
100万円以下 | 0円 | 535円 |
楽天証券は次のような人におすすめです。
楽天サービスを利用している
ポイントでお得の取引したい
こまめに取引したい
楽天証券では「超割コース」と「いちにち定額コース」が選べます。
超割コースの手数料は10万円までなら99円、20万円までなら115円となります。これだけでも十分安いですが、他社と違ってさらにポイントが付与されます。
一方、定額コースなら1日100万円まで手数料がゼロになるため、少額をこまめに取引する人に最適だと言えるでしょう。
なお、楽天証券は楽天銀行と「マネーブリッジ」することで、日を跨ぐたびに自動で資金を移動してくれます。

(2)SBI証券
金額 | 定額制 | 約定制 |
10万円以下 | 0円 | 99円 |
50万円以下 | 0円 | 275円 |
100万円以下 | 0円 | 535円 |
SBI証券は次のような人におすすめです。
米国株を中心に取引したい
1日に何度も取引したい
SBI証券なら、米国株はすべて手数料ゼロ円で、ぶっちぎりの業界最安値です。さらに、VOOなどの人気米国ETF9銘柄の買付手数料が無料で、非常にお得に取引できます。

なお、SBI証券では「アクティブプラン」と「スタンダードプラン」の2種類を選べます。
アクティブプランは、1日100万円までなら何度取引しても手数料無料です。一方、スタンダードプランは手数料がかかりますが、手数料自体は55円と安くなっています。
米国株を取引したい、またはこまめに取引したいならSBI証券で口座開設しましょう。
(3)PayPay証券
取引銘柄 | 手数料 |
国内株式 | なし(スプレッド0.5〜1.0%) |
米国株式 | なし(スプレッド0.5〜0.7%) |
PayPay証券は次のような人におすすめです。
少額から取引したい
手数料がわかりやすい方が良い
PayPay証券では、取引手数料がまったくかかりません。その代わり、スプレッドが最初から取引価格に上乗せされています。取引の際、手数料を考慮する必要がなくわかりやすいですね。

スプレッドは、取引価格に対して一律0.5%の割合です。
他の証券会社は取引価格に関係なく、一定額の手数料がかかっていました。しかし、PayPay証券なら取引価格の分手数料も安くなるため、少額取引でも損することがありません。
少額から株取引を始めたいなら、PayPay証券で口座開設しましょう。
(4)DMM株
金額 | 手数料 |
10万円以下 | 88円 |
50万円以下 | 198円 |
100万円以下 | 374円 |
DMM株は次のような人におすすめです。
日本株を取引したい
取引手数料以外も抑えたい
DMM株は、業界トップクラスと言われるほど手数料が安いです。さらに、国内取引所(東証など)の銘柄が幅広く取引できるため、日本株取引に適しています。
取引手数料が安いだけでなく、口座維持手数料や入出金手数料がかからないのも嬉しいポイントですね。

国内株をメインに取引する人や、取引以外の手数料も気になる人は、ぜひDMM株で口座開設しましょう。
(5)松井証券
金額 | 手数料 |
50万円以下 | 0円 |
100万円以下 | 1,100円 |
200万円以下 | 2,200円 |
200万円以上 | 100万円ごとに1,100円 |
1億円以上 | 110,000円 |
松井証券は次のような人におすすめです。
25歳以下の人
資産運用を考えている
松井証券の取引手数料は、業界最安値と言われるほど安いです。「ボックスレート」を採用しており、50万円までなら手数料が無料になります。

また、資産運用についてのアドバイスを行っている「マネープランサポート」にも無料で電話相談できますよ。
若者が資産運用を考えているなら、松井証券で口座開設すると良いでしょう。
ネット証券の方が手数料面で圧倒的にお得
株式を購入するなら、銀行窓口よりネット証券の方がお得です。
銀行窓口にて対面で株式を購入すると、購入代金の1%ほど手数料がかかります。
一方、ほとんどのネット証券では購入時手数料がかかりません。何度も取引していれば、購入時手数料だけでもパフォーマンスに大きな差が生まれます。
例えば、1,000万円分の株式を取引した場合、1%の購入手数料を支払っている人はトータルで10万円も損している計算です。

ただしネット証券で株式を購入する場合、自分で銘柄分析する必要があります。この記事では、後ほど銘柄選定のやり方を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ネット証券の株取引の種類
株取引には大きく分けて以下の2種類があります。
- 現物取引
- 信用取引
現物取引は、自分の持っている資金の範囲内で行う取引です。
一方信用取引は、現金を担保に証券会社から資金・株を借りて取引します。証券会社によっても異なりますが、手持ち資金の数倍の額の取引が可能です。
また株を借りられるため、買いだけでなく「売り」で利益を出せるのもポイントですね。

ただし下落には限界がありますが、株価の上昇には限界がありません。つまり、空売りすると際限なく損失を出してしまうリスクがあります。
「買いは家まで、売りは命まで」とも言われているくらいですから、くれぐれも慎重に取引してください。
ネット証券の手数料プランについて
ネット証券の手数料プランは、以下の2種類に分かれていることもあります。
- 定額制
- 約定制
それぞれ詳しく解説します。
(1)定額制
定額制は、1日の約定額で手数料が発生します。
取引回数が増えれば増えるほどお得になりますから、こまめに取引するならこちらを選ぶと良いでしょう。具体的には、100万円以内の取引を何度も繰り返す人におすすめです。
(2)約定制
約定制は、注文回数に応じて手数料が発生します。
取引回数が増えれば増えるほど手数料が増えて損になるため、大口取引を行うならこちらを選ぶと良いでしょう。具体的には、1回当たりの取引額が100万円を超える人におすすめです。
手数料以外でネット証券を選ぶポイント
証券所を選ぶ際に大切なのは、何も手数料だけではありません。
いくら手数料が安くても、取引しにくなかったり利便性が低かったりすると、使うのも嫌になってしまうでしょう。
証券会社選びで見るべきポイントは、次の3つです。
- 投資スタイル
- 料金プラン
- 注文のしやすさ
それぞれ詳しく解説します。
(1)投資スタイル
同じ株式取引といっても、さまざまな投資スタイルがあります。
例えば、チャートに張り付いて短期取引を狙う人や、積立投資のように毎月コツコツ積み立てる人など様々です。海外ETFや個別株で、配当金を狙う方法もあるでしょう。
短期取引:DMM株
積立投資:楽天証券
外国株投資:SBI証券

(2)料金プラン
次に大切なのが料金プランの有無です。
証券会社によっては「定額制」や「約定制」などのプランが設けられていることがあります。単純な手数料で比較するより、どんなプランがあるのか調べる方が手数料を抑えられますよ。
例えば、個別株を何度も取引するなら「定額制プラン」のある楽天証券やSBI証券がおすすめです。
一方、比較的少額から株取引したいなら、料金の割合に対して手数料(スプレッド)のかかるPayPay証券を選ぶと良いでしょう。

(3)注文のしやすさ
最後に、意外と重要なのが注文のしやすさです。
手数料が同じでも、インターフェースはまったくの別物。どの証券会社が使いやすいかは、人によって大きく変わってくるでしょう。
なお、扱いやすさで選ぶなら楽天証券がおすすめです。
SBI証券などは機能性は優れているものの、ややユーザー画面が複雑。外国株取引口座も分かれているため、迷ってしまうユーザーも多いと思います。
初めて株式取引を始めるなら、使いやすさも含めて楽天証券で口座開設すると良いでしょう。
ネット証券でどうやって株式銘柄を選べばいい?
ネット証券は便利ですが、窓口で購入するのと違ってアドバイスを受けられません。
口座開設したはいいものの、どうやって取引すればいいかわからない…。そんな人も少なくないでしょう。
そこでこの項では、株式銘柄の選び方の基礎を紹介します。
- 割安銘柄を選ぶ
- 配当金で選ぶ
- 優待で選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)割安銘柄を選ぶ
株を安く買って高く売るなら、割安株を選びましょう。
割安株とは、将来成長する可能性が高いにもかかわらず、比較的株価が安くなっている銘柄のことです。言わずもがな、こういった銘柄を購入すれば値上がり益を得られます。

PERは、1株当たりの利益に対し、何倍買われたか示す倍率。低ければ低いほど割安だと言える。
PBRは、1株当たりの純資産に対し、何倍買われたか示す倍率。低ければ低いほど割安だと言える。
値上がり益(キャピタルゲイン)が目的なら、割安株を探しましょう。
(2)配当金で選ぶ
配当金(インカムゲイン)を目的に投資するのもひとつの手です。
株式の配当金は、年に1〜2回出されますが、決まっているわけではありません。直近の配当があっても、業績によってはもらえないこともあります。

配当利回りは、株価に対して何パーセント配当しているか示す指標。
配当性向とは、当期純利益に対して何パーセント配当の支払いに充てているのか示す指標。
配当利回りが高ければ高いほど、たくさん配当金がもらえます。
ただし、利益を配当に回しているということは、その分企業の成長に使うお金が配当に回されているということです。
それに、いくら配当がもらえても株価が下落しては意味がありませんから、企業の成長性はいずれにせよ無視できません。
(3)優待で選ぶ
株の中には優待を行っている銘柄もあります。
優待は、主に商品券や自社商品、他には回数券や割引券がもらえるケースが多いですが、企業によってさまざまです。場合によっては、配当よりお得になるかもしれません。

優待を得るために必要な持株数はそれぞれ異なりますが、良い銘柄があれば持っておいても良いでしょう。
なお、次項ではおすすめのネット証券を紹介しています。
本記事で紹介した以外にもおすすめの証券会社はありますので、まだ口座を持っていないならぜひ参考にしてください!
おすすめネット証券
LINE証券
- 1株数百円という少額資金から投資を始められる
- スマートフォンで取引しやすい設計になっている
- 現物取引の手数料は一律無料
コミュニケーションアプリLINEが提供する「LINE証券」は、ネット証券業界最速で100万口座を突破※した20代30代の若い男女に人気の証券会社です。※
特に1株から投資が始められる単元未満株サービス(いちかぶ)が魅力です。通常1株=100株(数万〜数十万)で取引するところ1株(数百円)から取引可能です。
銘柄によっては数百円程度から投資を始められるので、「今まで投資に興味があったけど、なかなか手が出なかった」という方でも投資始めやすいのでおすすめです。

LINE証券の基本情報
運営会社 | LINE証券株式会社 |
---|---|
口座開設数 | 約100万以上 |
手数料 | 無料 |
投資信託数 | 32銘柄 |
NISA/つみたてNISA | 不可 |
出典:LINE証券公式サイト
楽天証券
楽天経済圏などで国民的に人気を誇る「楽天証券」はJ.D.パワー2021年個人資産運用顧客満足度ネット証券部門No.1※を獲得した、業界トップクラスのネット証券です※公式サイトより 楽天証券利用者の75%以上は投資初心者であり、20代〜60代まで幅広い世代に人気のネット証券です。特に投資初心者または楽天経済圏を重視する方におすすめの証券会社です。 出典:楽天証券公式サイト 大手SBIグループが提供する「SBI証券」は、2021年みんなの株式ネット証券比較ランキング第1位※を獲得した実績と信頼のある国内トップのネット証券です。※公式サイトより また、取引手数料が業界最安水準で、1日定額プランでは1日300万円までの取引であれば売買手数料0円で取引できたり、25歳未満のユーザーも現物株の売買手数料が0円です。 出典:SBI証券公式サイト マネックス証券は、米国株の取引チャンスを逃さないための機能として、最大12時間取引が可能な時間外取引を実施しています。これにより、日中でも米国株の取引が可能です。 また、特典として米国ETF買付手数料が実質無料・米国株為替手数料(買付時)が無料・米国株デビュー応援として最大3万円キャッシュバックなど、さまざまなサービスがあります。 マネックスポイントは株式手数料や暗号資産に交換ができる他、dポイント・Amazonギフト券・T-POINT・Pontaポイントなどにも交換できます。 株式投資に活用できるツール・アプリが豊富に揃っているため、自身の投資スタイルに合わせたものを選択可能です。 出典:マネックス証券 松井証券は1918年(大正7年)に創業したネット証券のパイオニアです。日本初のインターネットでの株取引を開始した実績があり、多くの投資家に信頼されています。 また、スマートフォンアプリの「株アプリ」と「株touch」は、PC版に匹敵するほどの機能性と操作性を兼ね備えており、手軽にスマホから売買できるとあって大人気です。 出典:松井証券公式サイト ネット証券は、銀行窓口で株式を購入するより圧倒的にお得です。 購入時手数料はかかりませんし、取引手数料も複数の業者がしのぎを削っている状態ですので、非常に安く設定されています。 とはいえ、業者ごとに取引手数料は少しずつ異なります。 最後に、手数料が安くておすすめの証券会社をおさらいします。 最もおすすめなのは楽天証券です。 楽天証券は手数料が業界最安値なだけでなく、取引で楽天ポイントがもらえます。楽天ポイントはショッピングや他社ポイントの交換など用途が豊富で、誰でも恩恵を受けられます。 これから株式取引を始めるなら、ぜひ楽天証券で口座開設してみましょう!
※公式サイトより
楽天証券の基本情報
運営会社
楽天証券株式会社
口座開設数
約700万以上
手数料
10万円まで:0円
50万円まで:0円
100万円まで:0円
*いちにち定額コース
投資信託数
2,687本
NISA/つみたてNISA
可
SBI証券
SBI証券の基本情報
運営会社
SBIホールディングス
口座開設数
約800万以上
手数料
10万円:0円
50万円:0円
100万円:0円
投資信託数
2,698本
NISA/つみたてNISA
可
マネックス証券
運営会社
マネックス証券株式会社
主な取引ツール
主な手数料(税込)
投資信託数
1,244件
NISA/つみたてNISA
可
松井証券
松井証券の基本情報
運営会社
松井証券株式会社
口座開設数
約120万以上
手数料
10万円:0円
50万円:0円
100万円:1,100円
200万円:2,200円
300万円:3,300円
500万円:5,500円
1,000万円:11,000円
*現物取引
投資信託数
1,183本
NISA/つみたてNISA
可
よくある質問
つまり、短期トレードを繰り返す人ならお得に取引できます。一方、あまり取引しない人には損になってしまいます。
ただし、1日に何度も取引する場合は定額制の方がお得ですので、取引スタイルに合わせて選びましょう。
例えば、積立投資なら積立NISAに対応している証券会社(楽天証券など)を、短期取引なら優れたツールを用意している証券会社(DMM株など)がおすすめです。まとめ