診療報酬請求事務能力認定試験の難易度や試験内容について解説!

診療報酬請求事務能力認定試験とは、病院や歯医者などのさまざまな医療機関において受付業務・会計処理など診療報酬請求を適正に行えることを認定する資格です。

基本的に資格がなくても業務は可能ですが、職業の人気の高まりから転職するに当たって資格を取得したり、医療事務として勤務している方でも関連資格に注目が集まっています。

そこで当記事では、医療事務の資格で代表的な診療報酬請求事務能力認定試験の難易度について解説していきます。

記事後半では、おすすめの通信講座も紹介しているので、試験に挑戦する方はぜひ参考にしてみてください!

診療報酬請求事務能力認定試験の概要

診療報酬請求事務能力認定試験

資格種別 民間資格
受験資格 制限なし
試験形式 3時間
学科試験・実技試験
受験料 9,000円(税込)
合格率(第54回) 医科:37.5%
歯科:35.5%
試験内容 1.医療保険制度等
2.公費負担医療制度
3.保険医療機関等
4.療養担当規則等
5.診療報酬等
6.薬価基準、材料価格基準
7.診療報酬請求事務
8.医療用語
9.医学の基礎知識
10.薬学の基礎知識

診療報酬請求事務能力認定試験は、医科と歯科にそれぞれ分かれて試験が行われます。

医科・歯科ともに、受験資格は実務経験や学歴・性別等の制限もありません。そのため、現在医療事務として勤務している方、これから医療事務に転職したい方など、誰でも受験できます。

 資格の取得は、転職において有利に働くだけでなく、勤務先によっては資格手当がつく可能性もあります。

受験資格の制限はありませんが、この試験の目的は「診療報酬請求事務従事者の資質の向上」とされています。

要は、既に現場で医療事務として勤務されている方の知識やスキルレベルの向上を目的としてはじまった試験のため、難易度もその他の医療事務資格と比較して高めとなっています。

資格を持っていることは、人材としての価値も高まります。

診療報酬請求事務能力認定試験の難易度

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験の合格率は?

医科
  受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
第54回 3,138 1,117 37.5
第53回 5,378 2,304 42.8
第51回 5,337 1,469 27.5
第50回 3,947 1,374 34.8
第49回 6,119 1,738 28.4

出典:診療報酬請求事務能力認定試験 試験実績 – 日本医療保険事務協会 ※第52回は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い中止

歯科
  受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
第54回 62 22 35.5
第53回 72 25 34.7
第51回 92 25 27.2
第50回 58 23 39.7
第49回 95 26 27.4

出典:診療報酬請求事務能力認定試験 試験実績 – 日本医療保険事務協会 ※第52回は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い中止

医科の試験は人気が高く、例年非常に多くの方が受験しており、毎年数千人から1万人近くの受験者がいます。一方で、歯科は毎年数十人程度で、多い年でも150人前後となっています。

受験者数には大きな差がありますが、医科・歯科ともに合格率は毎年30%前後となっています。

 診療報酬請求事務能力認定試験の合格率は毎年30%~40%

合格率も医療事務資格の中では、最も低いということになります。合格率は低い資格ですが、その分取得すれば非常に価値のある資格でもあります。

目的こそ診療報酬事務従事者の資質の向上ですが、従事者しか受けられない訳ではなく、誰でも受験はできるので、これから医療事務に転職したいという方も挑戦できます。

3割を切る年もある程、難易度の高い試験と言えます。

他の医療事務資格とは何が違う?

医療事務 資格

試験内容

例えば、2番目に合格率の低い医科医療事務管理士認定試験の出題範囲でも、実技試験でレセプト点検問題、作成問題、学科試験で10問程度が出題されます。

一方、診療報酬請求事務能力認定試験は3時間にわたって学科・実技の合計10科目の範囲から知識とスキルレベルが問われます。

実技試験でも、実際にカルテを読み解き、診療点数の精度をもとに診療報酬明細書の作成をするなど、非常に専門性の高い試験となっています。

他の試験はインターネット試験や在宅試験も可能ですが、診療報酬請求事務能力認定試験は定められた会場での受験となります。

難易度

以下の表は、医療事務系試験の最近の合格率をまとめたものになります。

診療報酬請求事務能力認定試験 37.5%
医科 医療事務管理士技能認定試験 74.8%
医事コンピュータ技能検定試験 86.8%
医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士) 61.0%
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク) 79.4%
医療事務技能認定試験 87.6%
医療事務検定試験 92.2%

医療事務系資格の合格率は基本的に60%から高いもので90%を超えるほど高い合格率を記録ているものもあります。

一方で、診療報酬請求事務能力認定試験は、30%~40%程度と、高いものと比較すると半分以下の合格率となっています。

合格率だけで見ても、医療事務系資格の中でも最も難易度の高い試験、最高峰の試験ということになります。

難易度は高い試験ですが、人気の医療事務だからこそ、他の人との差別化にもつながり、自分の価値を高めることもできます!

診療報酬請求事務能力認定試験の試験内容

診療報酬請求事務能力認定試験 概要

公益財団法人 日本医療保険事務協会の診療報酬請求事務能力認定試験ガイドラインより、試験内容を紹介します。

医療保険制度等

1.被用者保険、国民健康保険、退職者医療、後期高齢者医療制度などの、各医療保険制度の保険者、加入者、給付、給付率などの制度に関する知識

2.現物給付や療養費などの給付の内容に関する知識や、給付の対象外、給付が制限されるものに関する知識

公費負担医療制度

1.生活保護法、精神福祉法、障害者総合支援法、感染症法などの法規に基づく公費負担医療制度や特定疾患治療研究事業などによる患者の医療負担が軽減される制度についての知識

保険医療機関等

1.保険医療機関の指定、保険医の登録についての知識
2.特定機能病院、地域医療支援病院、療養病床の規定と保険医療の取り扱いに関する知識

療養担当規則等

「保険医療機関及び保険医療養担当規則」、「高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養給付等の取扱い及び担当に関する基準」などの保険医療もしくは後期高齢者医療を担当する際に遵守すべきルールを規定したものの内容に関する知識

診療報酬等

1.診療報酬算定表の算定方法に関する知識
2.入院時の食事療養や生活療養の費用を算定するための知識

薬価基準、材料価格基準

保険医療で使用される医薬品や医療材料の価格とその請求方法に関する知識

診療報酬請求事務

診療報酬請求書や診療報酬明細書を作成するにあたって必要な知識と技能

医療用語

診療報酬請求事務を行うにあたって必要な病名や検査方法、医薬品などの専門用語・略語などの知識

医学の基礎知識

主要な身体の部位、臓器などの場所・名称、機能、病的状態や治療方法についての基礎的な知識

薬学の基礎知識

医薬品の種類、名称、規格、剤形、単位などの基礎知識

医療関係法規

医療法による医療施設の規定や医師法・歯科医師法などの医療関係者に関する法律で規定された医療機関従事者の種類やそれぞれの業務に関する基礎知識

介護保険制度

保険者や被保険者、給付の内容などの制度の概要に関する知識

 

 事務的な範囲だけではなく、法律や薬、医療的専門知識・用語などの知識も問われることとなります。

診療報酬請求事務能力認定試験のメリット

メリット

転職で有利になる場合がある

医療事務は基本的に資格が必須の職業ではありません。しかし、転職するにあたって、医療機関側も既に知識を持った方が応募してくると即戦力として採用できます。

即戦力で採用できれば、採用後の教育などに比較的時間も費用もかけずに済無というメリットがあります。求職者側も、資格を持っていることは、知識・スキルを持っていることの証明になります。

そのため、資格を持っている人材とそうでない人材が来た場合、必然的に資格を持っている人材の方が価値が高く、再用意置いて有利に働く可能性が高いと言えます。

資格を持っていることは、採用する側・される側お互いにメリットがあると言えます。

収入アップにつながる

資格 収入

多くの医療機関では、資格を持っている方には資格手当が毎月支給されます。支給額は、勤め先の医療機関や雇用形態によって異なりますが、高いところで月1万円になるところもあります。

 仮に月1万円とすると、年間で12万円ですので、年収のアップにもつながります。

医療事務の場合、正社員・契約・派遣社員、パートもあり、パートの場合は時給に数十円上乗せとして資格手当となっている場合が多いです。

資格の取得に関しては、勤務先よっては取得費用などを補助してくれる場合もあります!

キャリアアップにも

資格 キャリアアップ

派遣社員・契約社員・パートの方でも、例えば資格を取得し仕事もしっかりできていれば、正社員登用などの可能性も高まってきます。

正社員として勤務されている方でも、昇格・昇給の査定に資格取得が良い効果をもたらす場合もあります。

資格を取得すると任せられる業務の範囲も拡大し、医療事務としてのキャリアアップにもつながります!

独学で合格するための勉強法

診療報酬請求事務能力認定試験 独学

問題をたくさん解いて慣れる

診療報酬請求事務能力認定試験は暗記だけで対応できる内容はあまりありません。つまり、インプットする必要のある範囲は少ないということになります。

テキストと問題集をセットで学習を進め、概要などを学んですぐに問題を解いてみることが重要です。実際、テキストをひたすら読み込んで内容を完璧にしても、実際その知識を使いこなせなければ意味がありません。

この試験は実技試験もあるので、暗記だけでは対応しきれませんので、問題を解いて慣れることが重要です。

資料を作成しておく

診療報酬請求事務能力認定試験 学習

診療報酬請求事務能力認定試験では、診療報酬点数表やその他の資料の持ち込みは許可されています。

そのため、学習を通して自分がわかりやすい資料を作成しておくことも合格の可能性をグッと高めることになります。

資料を持ち込みできるから、資料に頼って勉強しないとなると、逆に試験時間が足りなくなる可能性もあるので注意しましょう!

独学では不安な場合は…

独学の場合、多くの出版社から販売されているテキストの中からどのテキストで学習を進めていくかを決めるところからスタートします。

さらに、自分に合った学習方法を見つけ、自分で学習計画を立て、合格までの道筋を作る必要があります。また、わからない問題などに出会した場合でも自分で解決して理解していく必要があります。

 独学は自分で据えて決めることができる一方で、人によってはそれが負担になる場合もあります。

独学は不安がある、できるだけ負担を減らして勉強に集中したいという方には通信講座の利用がオススメです。

通信講座を利用すると、テキストが提供されるだけでなく、専門の指導員に質問できるサービスや、スキマ時間も有効活用できるeラーニングなど様々な合格へのサポートが受けられます。

以下では、診療報酬請求事務能力認定試験の学習におすすめの通信講座を紹介します!

おすすめの通信講座

たのまな

たのまな 診療報酬請求事務能力認定試験

こんな人におすすめ
  • どのテキストがいいか分からない方
  • 学習だけに集中したい方
  • 資格取得後の就職のサポートも受けたい方

たのまなの診療報酬請求事務能力認定試験対策講座は、3ヶ月で合格を目指せるカリキュラムが用意されており、9400人以上が今までに合格しています。

スマホでも視聴できるeラーニングコースもあり、移動中・寝る前・お昼休憩などのスキマ時間も有効活用できます。

 診療報酬請求事務能力認定試験対策講座は、医療事務の学習経験、現場経験がある方向けの講座です。初学者には医療事務とセットになった講座がおすすめです。

また、たのまなにはヒューマンアカデミー就職部と呼ばれる専任コーディネーターがついており、資格取得後の就職サポートもしてくれます。

この就職部が支援した受講生の就職内定率は、97.7%を記録するなど、しっかり視覚だけでなく、取得後も徹底的にサポートしてくれる実績もあります。※公式より

難易度の高い試験ですが、初学者用のコースが用意されていたり、取得後も手厚いサポートがあり安心です!
運営会社 ヒューマンアカデミー株式会社
講座数 250講座以上
ジャンル ビジネスから趣味まで
講座費用 対策講座:52,000円(税込)〜
セット講座:75,000円(税込)〜
無料資料請求 あり
各種割引制度 あり

出典:たのまな-診療報酬請求事務能力認定試験対策講座

フォーサイト

フォーサイト 診療報酬請求事務能力認定試験

こんな人におすすめ
  • 平均よりも高い合格実績のある通信講座がいい
  • サンプルなどで試してみたい
  • スマホでも学習したい

フォーサイトの診療報酬請求事務能力認定試験の通信講座は医科のみとなります。2021年の試験では、全国平均の1.57倍の合格率を記録しているなど高い合格実績が特徴です。

記録の背景には、時間や場所を問わず学習できるeラーニング高品質で理解しやすい講義とテキスト教材の執筆から講義まで一貫して優秀な講師が行うなど様々な工夫がなされています。

 全国平均合格率が37.5%なのに対し、フォーサイト受講生の合格率は58.8%を記録。※公式より

また申し込み前に資料請求ができ、その際にテキストのサンプル・サンプル講義動画も視聴できます。そこで、まずは自分でも扱えそうなテキストかを確認し申し込みしましょう。

そうすることで、購入してから「思っていたのと違った」といったような事態を未然に防ぐことができます。

購入する前にサンプルなどで試してみたいという方にはピッタリです!
運営会社 株式会社フォーサイト
講座数 20講座
ジャンル ビジネス向け
講座費用 42,800円(税込)〜
無料資料請求 あり
各種割引制度 あり

出典:フォーサイト-診療報酬請求事務能力認定試験(医科)通信講座

まとめ

診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務系試験で最高峰と呼ばれるだけあって難易度はかなり高めです。しかし、その分取得すれば自分へのメリットもたくさんあります

受験資格の制限がなく、誰でも受験できる試験ではあるので、実務経験のない方が独学で合格を目指すことも可能ではあります。

ただし、独学では勉強だけでなく、それ以外の様々な問題と向き合う必要があるので、負担に感じる場合は通信講座の受講もおすすめです。

ぜひ通信講座を利用して、資格の取得もキャリアの成長も一緒に成功させましょう!

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