
リスクとは、イーサリアムと同様分散型アプリケーション開発「dApps」の開発に用いられている仮想通貨で、かつて3,000円台に到達したものの、現在は低迷していて、今後の値上がりが期待できるのか気になる人も多いでしょう。
そんなリスクについて、そもそもどのような仮想通貨なのか、またリスクに投資をした方が良いのか否か、将来性はあるのか?終わったのかについて知りたい方は多くおられます。
この記事では、リスクの特徴やこれまでの値動き、また本当に終わったのか?将来性について詳しくまとめています。

Contents
リスク(LSK/Lisk)とは
リスクは、分散型アプリケーション開発のためのプラットフォームのことです。そこで用いられている通貨も、同じく「リスク」と呼ばれています。
ユーザーにデータを分散管理させるアプリのこと。略して「dApps」と呼ばれている。
分散型アプリケーションは、従来のアプリと違って管理者が存在しません。データは常に参加者全員が見ているため、データの改ざんが困難である点がメリットです。

リスク(LSK/Lisk)には5つの特徴がある
リスクは従来の仮想通貨と違い、次のような特徴があります。
- JavaScriptで参入が容易
- 上限枚数が定められていない
- ステーキングができる
- 独自のDPoSを採用している
- サイドチェーンを採用している
もう少し具体的に解説します。
(1)JavaScriptで参入が容易
LSKのアプリケーション開発には「JavaScript」という言語が用いられています。
JavaScriptは、ブラウザ上でアニメーションを付けるために使われるもので、多くのWebサイトに用いられているメジャーな言語です。
メジャーな言語ということは扱える人が多く、アプリケーション開発に参入しやすいというメリットがあります。
比較として、同じdAppsの開発ができるイーサリアムでは「Solidity」という独特の限度が用いられているため、リスクと比べると開発は難しいと言えるでしょう。

(2)上限枚数が定められていない
リスクは発行上限が定められていません。
これはデメリットとも取ることができます。
なぜなら、円やドルなどの法定通貨と同じく、通貨を発行しすぎるとインフレを起こし、通貨自体の価値が下がるリスクがあるからです。
例えばビットコインの場合、発行上限が2,100万枚と決まっているからこそ、希少価値が生まれ価格上昇に繋がっています。

(3)ステーキングができる
リスクでは「ステーキング」により資産を増やすことが可能です。
仮想通貨を保有することで承認(新たなブロックチェーンの生成)に貢献して報酬を受け取る方法。
ステーキングは放置するだけで良いため、売買の手間はほとんどかかりません。
さらに利回りも3〜6%程度と銀行預金と比べると圧倒的に高いため、余っている通貨があればステーキングで利益を狙ってみるのも良いでしょう。

(4)独自のDPoSを採用している
リスクでは独自の「DPoS(Delegated Proof of Stake)」というコンセンサスアルゴリズムを用いています。
新しくブロックチェーンを追加する、つまりは通貨発行するために必要な条件を決める仕組みのこと。
ビットコイン等の「PoW(Proof of Work)」では、通貨発行のためにマイニングで大量に電力を消費し、環境への影響が問題となっていました。
しかし、DPoSでは通貨を保有しているだけで自動的に承認作業、つまり通貨の発行に貢献できるため、環境に負荷を与える心配がありません。

(5)サイドチェーンを採用している
リスクではメインとなるブロックチェーンに加え、もうひとつのブロックチェーン、「サイドチェーン」が採用されています。
メインとなるブロックチェーンのみの場合、取引情報が集中して処理速度が落ちてしまうのがデメリットです。
ビットコインやイーサリアム等も、処理速度の低下という問題を抱えていました。
しかし、サイドチェーンを採用しているリスクならこの問題を解決できます。

リスク(LSK/Lisk)の現在チャート
2022年1月現在、リスクの価格は1LSK = 270円前後です。
以下は、1年間のリスクの値動きを表したチャートになります。
リスクは2016年に取引開始されました。
その直後、2017年の仮想通貨バブルに乗って他のコインと同じように高騰。リブランディングが行われたこともあって、一時期は1LSK = 3,000円台を記録しました。
しかし、その後バブルが崩壊して下落し、非常に安値で推移しています。

リスク(LSK/Lisk)のこれまでの値動き
リスクの過去の値動きのうち、特に大きな影響があったのは次の3つです。
- 2016年:国内取引所で取り扱い開始
- 2018年:リブランディングを実行
- 2020年:ステーキングサービスが開始
それぞれ詳しく解説します。
2016年:国内取引所で取り扱い開始
前述の通り、リスクは2016年に初めて取引開始されました。
すぐに国内取引所への上場が決定し、注目を集めて1LSK = 400円台まで高騰。しかし、その後は下落してしまい、仮想通貨バブルまで目立った値動きはありません。
2018年:リブランディングを実行
2017年は「仮想通貨元年」とも呼ばれるほど、仮想通貨全体が盛り上がった年でした。リスクも例外ではなく、他の仮想通貨につられて大幅に高騰。
さらに、続く2018年には「リブランディング」でロゴを一新し、より幅広い人が使えるようアクセシビリティを向上させると宣言しました。
これによって、一時期は1LSK = 3,000円台の最高値に到達しています。

しかしその後バブルは弾け、リスクの価格も下落してしまいました。
2020年:ステーキングサービスが開始
2020年に「Coincheck」がリスクのステーキングを開始すると発表しました。
大手取引所の動きは影響が大きく、低迷していたリスクの価格を一時的に押し上げることに成功。しかし、その後は再び下落してしまい、現在の270円台に落ち着いています。
リスク(LSK/Lisk)の将来性に関する5つのポイント
これから投資を考えている人は、リスクが今後値上がりするのか気になると思います。そこでこの項では、リスクの将来性に関する重要なポイントを5つまとめました。
- プロジェクトの進行
- ステーキング
- 取引所への上場
- SDK完全版のリリース
- 競合のイーサリアムの注目
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)プロジェクトの進行
リスクは現在も開発が進められています。
将来的には「インターオペラビリティ」を実現予定です。
異なるブロックチェーンを相互運用する仕組みのこと。
最終的には、ETH(イーサリアム)を始め、DOT(ポルカドット)やADA(エイダコイン)、ATOM(コスモス)などのブロックチェーンとの相互運用を目指しています。
とはいえ、リスクは開発速度が遅いのが気になる点です。

(2)ステーキング
リスクのステーキングに対応する取引所の増加も値上がりのポイントです。
例えば、2020年1月には「Coincheck」が、2021年2月には「bitFlyer」がリスクのステーキングを開始しており、どちらも値上がり要因になっています。
とはいえCoincheckの例を見ると、この値上がりは短期的になる可能性も否めません。

(3)取引所への上場
取引所への上場が発表されると、価格は高騰します。
これはリスクに限ったことではなく、他のアルトコインでもCoincheck等の国内取引所に上場した場合、値上がりしているケースが多いです。
国内取引所に上場するということは、金融庁の「ホワイトリスト」に登録される、つまりはある程度信頼性の高い通貨だと認められたと捉えることもできます。
現状、リスクを取り扱っているのは以下の3社です。
- Coincheck
- bitFlyer
- GMOコイン

(4)SDK完全版のリリース
SDKが完成すれば、値上がりの要因になるでしょう。
Software Development Kitの略称。開発者向けの開発環境のこと。
SDKの完全版がリリースされると、開発者の助けになります。そうするとさらに参入者が増え、リスクの開発自体も活発になるという相乗効果を期待できます。

(5)競合のイーサリアムの注目
リスクの値動きは、競合となるイーサリアムの動向にも影響を受けるでしょう。
イーサリアムは、同じdAppsの開発ができる通貨。あちらの方が圧倒的に時価総額が大きく、リスクは現在170位以降なのに対し、イーサリアムは依然として2位を維持しています。
また、性能面でもリスクとイーサリアムは大差ないため、いかに差別化するかが重要になってくるでしょう。

リスク(LSK/Lisk)は終わった?今後値上がりする?
リスクの今後の値動きを断言することはできません。とはいえ、現状厳しい位置にあると言えるでしょう。
リスクは2018年に3,000円台を突破しましたが、その後は落ち込んでしまっています。時価総額も170位以降と決してメジャーな通貨と言える位置付けではありません。
開発が遅い上に、競合となるイーサリアムが強すぎるため押されてしまっているのも痛いところ。
将来性はあるものの、投資は慎重にならざるを得ないでしょう。

リスク(LSK/Lisk)を取引する際の3つの注意点
リスクを取引する際は、以下の3点に注意してください。
- ビットコインの影響を受けやすい
- ステーキングにもリスクがある
- 将来性を考えて投資する
仮想通貨取引はそれなりのリスク(危険)を伴います。それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)ビットコインの影響を受けやすい
リスクを始め、アルトコインはビットコインの影響を受けます。
ビットコイン以外の仮想通貨の総称。リスクも当然、アルトコインに含まれている。
ビットコインは2009年に初めて作られた通貨で、全仮想通貨の代表のような認識を持たれています。
そのビットコインが下落すれば、他の仮想通貨がその煽りを受けても不思議ではありません。
今後必ずしもそうなるわけではありませんが、ビットコインが下落すればリスクも下落するものと考えて良いでしょう。

(2)ステーキングにもリスクがある
リスクはステーキングが可能です。仮想通貨を貸し出して放置しておくだけで、銀行金利よりもはるかに大きい利息を受け取れます。
しかし、ステーキングも万能ではありません。
ステーキングでリスクを貸し出しすると、期間終了まで移動させることはできません。
その間リスク自体の価値が下がれば、いくら利息を受け取れるといってもトータルでマイナスになる可能性もあります。
ステーキングは便利な仕組みですが、必ずしも利益になるとは限らないため注意しましょう。

(3)将来性を考えて投資する
仮想通貨において、通貨の将来性は重要になります。
なぜなら、性能の低い通貨にはなかなかお金が集まらないからです。いくら時価総額上位に上がっていても、一時の流行りで将来性のあまりない銘柄もたくさんあります。
リスクは将来性がないわけではありませんが、現状ではイーサリアムに押されていて、今後どうなるか未知数です。投資するにしても、少額から慎重に行った方が良いでしょう。

なお、次項ではおすすめの仮想通貨取引所を紹介しています。取引所によって取り扱っている仮想通貨のラインナップは異なるため、自分の取引したい通貨を購入できる取引所を選んでみてください。
リスクが購入できる!おすすめの仮想通貨取引所
Coincheck
- 初心者でリスクを簡単に購入できる
- 東証一部上場企業の「マネックスグループ」が主要株主
- 17種類の仮想通貨を取引できる
- 取引手数料・入金手数料は無料
- スマホアプリのDL数国内No.1
リスクが購入できるおすすめの仮想通貨取引所、1つ目は「コインチェック」です!コインチェックは2014年からサービスを提供している国内最大級の規模となっています。
コインチェックではリスクをはじめとする17種類の仮想通貨を取引することが可能です。
コインチェックではDL数国内No.1のスマホアプリをリリースしています。シンプルなデザインで初心者でも使いやすい仕様です。
スマホアプリからリスクが簡単に購入できるので、リスクの購入を検討している方はぜひ利用してみてください。

コインチェックの基本情報
取り扱い通貨 | 17種類 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
入金手数料 | 銀行振込の場合無料 |
出金手数料 | 407円 |
スマホアプリの有無 | ◯ |
出典:コインチェック公式サイト
bitFlyer
- リスクが最低100円から購入できる
- 販売所・取引所手数料が無料
- ビットコインの取引量6年連続No.1!
- 最短10分で口座開設可能
- 強固なセキュリティ体制
リスクが購入できるおすすめの仮想通貨取引所、2つ目は「bitFlyer」です!bitFlyerは高いセキュリティ性能を持っており、7年間のハッキング被害0。
bitFlyerではビットコインやリスクなどの仮想通貨を100円から購入できるのが特徴です。リスクに少額投資したいという方には最適でしょう。
またbitFlyerは最短10分で新規口座開設が完了します。すぐにでもリスクを購入したい方には魅力的でしょう。
口座開設の際には運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書が必要ですので、事前に用意しておいた方がスムーズに口座開設できます。

bitFlyerの基本情報
取り扱い通貨 | 15種類 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
入金手数料 |
|
出金手数料 |
3万円以下
3万円以上
|
スマホアプリの有無 | ◯ |
出典:bitFlyer公式
リスクに関するよくある質問
dAppsは従来のアプリと違って管理者が存在せず、データの改ざんが難しくなっています。
まとめ
リスクは分散型アプリケーション「dApps」の開発プラットフォーム、及び通貨の名称です。
分散型アプリケーションで中央集権制を廃止することで、改ざんが難しくなりますし、ユーザー全体で意見を出し合ってアプリをより良いものにしていくことができます。
リスクの今後の値動きに関わってくると思われるポイントは、以下の5つです。
- プロジェクトの進行
- ステーキング
- 取引所への上場
- SDK完全版のリリース
- 競合のイーサリアムの注目
リスクは開発速度がやや遅めです。
しかも、現状ではイーサリアムと明確な差別化ができておらず、やや厳しい立ち位置だと言えるでしょう。投資を考えているなら、将来性を考えて慎重に行ってください。
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