
さまざまな業務に役立つ資格を取得したいと考えている人もいることでしょう。ITに関する知識を証明することができるITパスポートの資格なら、幅広い企業で活用することができます。
現在、様々な企業がITパスポートの資格取得を推奨したり、研修に取り入れています。今回の記事では、ITパスポートの試験について徹底解説します。ITパスポートの試験に初心者でも合格する秘訣や、勉強時間の目安について紹介しています。

Contents
ITパスポートの資格とは?
ITパスポートとは「情報処理技術者試験」の中の1つに位置し、ITに関する基礎的な知識を証明することができる「国家資格」です。IT系の試験の中でも、難易度が低い入門レベルの資格になっています。
エンジニアだけでなく幅広い職種で活用できる資格です。近年では企業におけるIT化が進み、パソコンを使用する業務が当たり前の世の中になってきています。
ITパスポートの試験は、国家試験で初めてCBT方式を採用した試験のひとつです。CBTとは、試験の全行程をコンピューター上で終わらせることができる試験方式のことをさします。
全国にある提携しているパソコン教室などで試験を受けることができ、全国一斉で試験を行う必要がないのがCBT方式の特徴です。

ITパスポートの勉強時間の目安は約180時間
ITパスポートの試験に必要な勉強時間の目安は、IT系に知識のない初心者で約180時間※と言われています。1日2時間学習したと仮定して、3か月程度で合格を目指せる資格です。
初めてITパスポートの試験を受ける方は、用語の理解が難しい場合があるので基礎知識を身につけることが大切でしょう。
IT系の基礎知識がある人は約100~150時間※が勉強時間の目安になっています。IT用語に対して基礎知識がある分、勉強時間を短縮することができます。社会人の場合、普段の業務の中で触れる機会も多いので、わりと知識を習得しやすい傾向にあります。
参考書を使って独学で取得を目指すこともできますが、通信講座を使うとスマホでテストに取り組むことができたり、スキマ時間を有効的に活用することができるでしょう。

※参照:ITパスポート試験はどれくらいの期間の勉強時間が必要か?|スタディング
初心者でITパスポート試験に最短合格する秘訣とは?
ITパスポートはIT系試験の中でも入門レベルの試験ではありますが、専門的な知識や用語が多いのできちんと準備しておく必要があります。

- 参考書や過去問題を繰り返し解く
- 通信講座で効率的に学習する
- 通学制のスクールに通う
参考書や過去問題を繰り返し解く
市販で購入することができる参考書や過去問題をひたすら繰り返し解くことが大切です。初心者向けのテキストでは、IT系の用語を図解付きで解説しているものも多く、初学者でも分かりやすくなっています。
参考書だけでは知識のインプットのみとなってしまうため、過去問題を購入して試験の対策と傾向を掴むことが大切です。試験の出題傾向も過去問題から把握することができます。
問題集で間違えた問題で自分の苦手な分野が分かります。理解が不十分な箇所は再度参考書を読みなおし、間違えないようになるまで何度も解きなおすようにしましょう。

通信講座で効率的に学習する
独学で勉強するのが苦手な方や、効率的に勉強したい方には通信講座がおすすめです。通信講座であれば学習に必要な教材がすべて自宅に届くので、自分で買いそろえる手間がなくすぐに学習に取り組むことができます。
通信講座によって異なりますが、スマホでテキストが読めると通勤中などのスキマ時間でも学習ができるので、より早く合格に近づくことが可能でしょう。Webテストもスマホで受験できたり、合格までのカリキュラムが整っているのが通信講座の魅力になっています。

通学制のスクールに通う
通信講座が多い資格ではありますが、より最短で合格を目指すのであれば「通学制スクール」に通って取得するのもおすすめです。通信講座を提供している会社には、通信講座・通学講座を選べるようになっていることもあります。
決められた時間で学習するスタイルの通学制スクールなら、自然と学習する習慣も身につくでしょう。
同じ目的に向かって頑張る仲間の存在を直に感じることができる環境なので、モチベーションを保ったまま試験まで学習を進めることができるでしょう。

ITパスポートの資格をもつ3大メリット
ITパスポートは仕事をするために必要なIT知識が取得でき、幅広い企業で活躍することができます。

- ITとその他の分野で基礎知識が身につく
- 就職・転職活動で役に立つ
- 他のIT系上位資格の挑戦につながる
ITパスポートの資格を取得すると、業務で必要なITの基礎知識と企業のコンプライアンスや経営全般、情報セキュリティに関する基礎知識もバランスよく習得することができます。
IT技術の進化が著しい現代では、IT活用なしにはビジネスも成り立ちません。企業でもITの基礎知識を習得している人材を求めている傾向にあります。
IT知識の取得を証明する国家資格である「ITパスポート資格」は就職・転職活動にも有利に働くでしょう。ITパスポートは情報処理技術者試験の中でも入門レベルなので、IT上位資格取得の際の基礎になります。

ITパスポート試験に必要な3つの知識
ITパスポートの試験に出題される問題は3つの分野に分けることができます。「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3つです。それぞれについて詳しく紹介します。
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
ストラテジ系
ストラテジ系とは企業経営に関する知識が問われる、経営全般のことを指します。経営戦略・システム戦略・マーケティング・財務に関する問題が出題されます。
知的財産権(著作権、産業財産権)や個人情報保護、などの法務に関する出題もあるのが特徴です。
企業活動における基本的な知識が問われるので、しっかり内容を学習しておきましょう。
マネジメント系
マネジメント系は、システム開発・プロジェクト管理・サービス管理に関する問題がメインで出題されます。システム開発の流れやシステム監査についても学習しておくことが必要です。
ソフトウェア保守の流れを理解し、ソフトウェア開発の見積りの考え方についても問われます。
目標達成するためのプロジェクトチームをマネジメントする方法や、IT運用の効率化を図りサービスを向上させる運用管理についても学習しておきましょう。
テクノロジ系
テクノロジ系は、ITの基礎となる数学的基礎理論・PCの仕組み・アルゴリズムに関する問題が出題されます。データベース・ネットワーク・セキュリティなどの知識も問われる分野です。
2進数、流れ図(フローチャート)、アルゴリズムなどの専門用語もたくさん出てくるのが特徴です。コンピュータやシステムの構成要素、ソフトウェアへの理解度も問われます。
コンピュータにおけるヒューマンインターフェースや、マルチメディア、セキュリティなどの幅広い技術の把握が必要となります。
ITパスポート試験の概要
ITパスポート試験について実施日や試験時間、受験料について紹介します。
申込期間 | 試験実施の3カ月前から前日まで |
---|---|
申込方法 | WEB |
試験日程・会場 | 全国47都道府県ごとにそれぞれ設定 |
受験資格 | なし |
出題分野 |
|
出題数 | 100問 |
試験形式 | CBT方式 |
受験料 | 7,500円 |
試験時間 | 120分 |
合格基準 | 各分野 300点以上/1,000点 かつ 総合評価点 600点以上/1,000点 |
※参照:ITパスポート試験公式サイト
ITパスポート資格におすすめの通信講座徹底比較!
ITパスポートの資格取得におすすめの通信講座について紹介します。それぞれの講座の特徴にも注目してみてください。
※ランキングは価格の安い順 合格率 おすすめポイント 出典:各公式サイト
※価格はすべて税込み
ITパスポートの資格取得におすすめの通信講座
価格
7,920円
11,000円
15,000円
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1コマ15分の講義動画なら、スキマ時間を使って学習ができます。学習スケジュールも自動で立ててくれるのも嬉しいポイントです。使用するテキストは、最短で合格できるように要点を絞ったこだわりのフルカラーテキストになっています。
イラストや図解が程よく入っているおかげで、理解しやすいのが特徴です。
※2021年4月~2022年3月受講生の実績
標準学習期間 | 1.5か月 |
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受講期間 | 3か月 |
質問 | あり |
添削 | なし |
教材内容 |
|
費用 |
|
教育訓練給付制度(一般教育訓練) | なし |
※出典:フォーサイト公式サイト
資格の大原
- 充実した問題集
- 4回の実力判定テスト+3回のWeb模試
- 選べる学習スタイル
資格の大原では、1テーマごとに例題を記載した教材で合計で250問以上を掲載しています。問題集には試験範囲に関連した問題を900問以上収録するなど、充実した内容が魅力です。
試験回数をこなして、問題の傾向を掴み自分の弱点を知ることができる講座内容になっています。通信講座だけでなく、映像通学やWeb通信、DVD通信など学習スタイルが多彩な点もポイントです。
標準学習期間 | 受講スタイルによって異なる |
---|---|
受講期間 | 受講スタイルによって異なる |
質問 | あり |
添削 | あり |
教材内容 |
|
費用 |
|
教育訓練給付制度(一般教育訓練) | あり |
※出典:資格の大原公式サイト
ユーキャン
- 初心者でもわかりやすいテキスト
- Web教材でPCやスマホで学習できる
- 合格まで4カ月
- 添削はWeb添削で3回取り組める
ユーキャンでは、メインテキスト1冊に必要な内容を凝縮した分かりやすいテキストです。4カ月で確実に合格を目指せる内容になっています。
CBT方式に対応した問題なので、試験本番のシミュレーションにも役立つ内容です。学習サポート期間は6か月あるので、忙しい方も安心して学習することができるでしょう。
標準学習期間 | 4ヵ月 |
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受講期間 | 6ヵ月 |
質問 | あり |
添削 | あり※模試2回、修了課題1回 |
教材内容 |
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費用 |
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教育訓練給付制度(一般教育訓練) | あり |
※出典:ユーキャン公式サイト
たのまな
- eラーニングを使った学習方法
- 1.5か月で効率よく合格を目指せる
- 動画は2倍速再生にも対応!
たのまなではeラーニングを使った学習方法で、スマホやPCで講義動画を視聴することができます。講座はテキストを見なくても受講ができるので、スキマ時間を使った学習が可能です。
毎日1回受講すれば最短で2週間で受講が完了します。
動画だけで、分かりにくい箇所はテキストもありますので安心して学習ができます。
標準学習期間 | 1.5か月 |
---|---|
受講期間 | 3か月 |
質問 | あり |
添削 | なし |
教材内容 |
|
費用 | 18,700円:一括 |
教育訓練給付制度(一般教育訓練) | なし |
※出典:たのまな公式サイト
まとめ
ITパスポート資格は、ITに関する基礎知識と経営全般に関する知識も習得することができます。一般企業でも持っていると重宝される資格のひとつで、就職・転職にも有利になることでしょう。
本記事では、ITパスポート試験について勉強時間や初心者でも最短で合格する秘訣について紹介しました。ITパスポートの資格取得に必要な勉強時間は初心者で約180時間といわれています。
効率よく合格を目指すなら、合格率が全国平均の1.67倍、88.1%もの合格実績を誇るフォーサイトをはじめとする各社通信講座をうまく利用してみてくださいね。
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