
就職もしくは転職先として不動の人気を保持しているのが、建築・不動産業界です。
就職だけでなく、転職においても役立つ資格であるため、取得すれば恒久的に活用できることがメリットと言えます。そのため、建築・不動産業界で役立つ資格を知りたい方もいるでしょう。
この記事では、建築・不動産業界で就職・転職・キャリアアップに役立つおすすめ資格8つと合格率や就職できる業種なども紹介するため、自分に合った資格を探す際の参考にしてください。

建築業界で役立つおすすめの資格3選
一級建築士
- 建築士法によって定められた国家資格
- 建物の設計と工事監理が独占業務として行える
- 個人の住宅・企業のビル・公共の建物まで幅広い分野の建築物の設計に携われる
一級建築士は学科試験と設計製図試験という2つの試験に合格することで、資格を取得できます。一級建築士試験に合格して、国土交通大臣の免許を受けると、一級建築士として仕事に携われる流れです。
一級建築士の仕事では、建築物の設計図の内容そのままに、工事がおこなわれているかを確認する「工事監理」の仕事が独占業務として挙げられます。
なお、一級建築士は個人の住宅から商業施設だけでなく、学校・劇場など幅広い分野の建築物が設計可能です。そのため、建築士の資格のなかでも、最も幅広く活躍できる資格と言えるでしょう。

一級建築士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
---|---|
合格率(2021年度) | 9.9% |
就職・転職に有利な職種・職業 |
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二級建築士
- 二級建築士は都道府県知事の免許を受けた国家資格
- 一定範囲内での建築物の設計および工事監理を行える
- 住宅建築のスペシャリストになれる
二級建築士の試験には、二級建築士の学科試験と設計製図試験の2種類があります。学科試験を合格した人だけが、設計製図の試験を受験できる流れです。
2つの試験に合格して、都道府県知事の免許を受けると、二級建築士として建築業界で活躍可能です。
二級建築士は、建物高さ13m・軒高9mを超える建物は設計できませんが、木造建築物ならおおよそ3階建てまでなら設計可能です。このように二級建築士は一級建築士と比較すると、設計できる建築物に制限があります。
しかし、住宅建築について十分に携われるため、住宅建築のスペシャリストとして手腕を活かせるでしょう。

二級建築士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
---|---|
合格率(2021年度) | 23.6% |
就職・転職に有利な職種・職業 |
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木造建築士
- 木造建築士は、都道府県知事の免許を受けた国家資格
- 比較的規模の小さい木造の建築物について設計・工事監理の業務を行う
- 木造住宅や神社仏閣などの設計で活用できる
木造建築士試験には、学科の試験と設計製図試験の2種類があります。設計製図の試験は、一級・二級建築士の試験と同じように、学科の試験を合格しなければ受験できません。
木造建築士試験に合格すれば、都道府県知事の免許を受け、木造建築士として設計・工事監理の業務を行えます。
木造建築士は、木造建築物で2階立てまで延べ面積が300平方メートル以内のものを、設計・工事監理ができます。設計できる建物の規模だけを見ると、二級建築士の資格があれば木造建築士の仕事はカバーできるのです。
しかし、木造建築が見直されている、木材について専門的知識があることから独自の強みがあります。そのため、木造家屋や施設の建設、神社仏閣の維持・修復などの分野で、今後も活躍が期待できる資格といえるでしょう。

木造建築士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
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合格率(2021年度) | 33% |
就職・転職に有利な職種・職業 |
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建築業界で役立つおすすめの資格5選
不動産鑑定士
- 建物や土地の適正価格を鑑定する国家資格
- 独立開業が可能
- 国土交通省が試験の見直しをおこなったため短期合格が狙えるようになった
不動産鑑定士は、個人や企業などに対して、不動産の価値を適正に評価するコンサルティングを行うための資格です。そのため、幅広い顧客からの依頼を受けることが可能で、実績を積めば独立開業もできます。
不動産鑑定士の試験は、短答式試験と論文式試験の2段階で構成されています。短答式試験の受験資格にこれといった条件はなく、不動産分野での実務経験がない方でも受験可能です。

不動産鑑定士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
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合格率(2021年度) |
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就職・転職に有利な職種・職業 |
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出典: 不動産鑑定士 – 国土交通省
宅地建物取引士
- 不動産売買や賃貸借の仲介業をおこなう場合、宅建士の設置が義務付けされている
- 不動産の売買・仲介の場で説明をするという独占業務がある
- 試験は四肢択一のマークシートのみ
宅地建物取引士は、不動産売買や賃貸物件を斡旋するときに活躍します。土地や建物に詳しくないお客様に対して、分かりやすく説明することが主な仕事内容です。
不動産動産売買・賃貸借の媒介を業務として扱う場合、従業員5名につき1名以上の宅地建物取引士を持った人員を配置しなければなりません。一定のニーズがある資格なので、取得に挑戦する人も多いです。。
宅地建物取引士の試験は、50問・四肢択一式による筆記試験になります。受験資格についても、年齢・性別・学歴等の制約はなく、誰でも受験可能です。

宅地建物取引士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
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合格率(2021年度) | 15~17%前後 |
就職・転職に有利な職種・職業 |
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マンション管理士
- マンション管理士試験に合格し、マンション管理士として登録することで獲得できる国家資格
- マンション化率が増加傾向にあるので今後の需要も期待される資格
- マンション管理組合の運営・長期修繕計画の立案・マンショントラブルの対応などの業務を行う
マンション管理士は、マンション管理適正化法に基づいて誕生した国家資格です。国土交通省が監督し、公益財団法人マンション管理センターが試験を実施しています。
現在日本では、約7.8世帯に1世帯がマンション住まい※となっているのです。また、今後もマンションに住む世帯の割合は増えることが予想されるため、マンション管理士の資格を活かせる場は今後も増えるでしょう。
マンション管理士の主な仕事としては、マンション管理組合と協力し、運営に関するアドバイスや指導を与えるといったものがあります。
さらに、長期修繕計画や修繕積立金プランなどの立案・見直し、住民間や管理会社とのトラブル対応なども仕事内容の1つです。
※参照:賃貸経営NAVI

マンション管理士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
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合格率(2021年度) | 9.9% |
就職・転職に有利な職種・職業 |
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管理業務主任者
- マンション管理適正化法に基づいて誕生した国家資格
- マンション管理業者には管理業務主任者の設置が義務付けられている
- 管理業務主任者の独占業務がある
マンション管理士は、マンション住民で構成される管理組合側で仕事をします。しかし、管理業務主任者は、マンション管理を委託された業者側で仕事を行います。
マンション管理士と管理業務主任者の資格は、勉強する分野に共通点が多くあるのです。そのため、2つの資格両方を取得することも、目標にできるでしょう。
マンション管理を請け負っている業者は、30管理組合につき1名の管理業務主任者を置くことが義務付けられており、管理受託契約前の重要事項の説明、重要事項に関する書面への記入・押印などが独占業務として挙げられます。
さらに、受託管理契約についての契約書への記入・押印、管理業務についての報告といった仕事も管理業務主任者のみが行える業務です。

管理業務主任者の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
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合格率(2021年度) | 19.4% |
就職・転職に有利な職種・職業 |
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賃貸不動産経営管理士
- 令和3年4月21日の国土交通省令で国家資格となった注目のライセンス
- 賃貸住宅管理業者は管理事務所ごとにひとり以上の賃貸不動産経営管理士を設置する義務がある
- 賃貸住宅を適切に管理するための知識とノウハウを持つ専門家になれる
賃貸不動産経営管理士は、賃貸物件の住環境を維持と資産価値を保護するために重要な役割を担う仕事になります。なお、賃貸不動産経営管理士は、最近国家資格として認められるようになった注目の資格です。
詳しい業務内容としては、賃貸物件のコンディションを正確に把握した後に、必要に応じて修繕などの対処を行う流れです。また、入居者の募集や契約に関する業務なども行います。
このように賃貸不動産経営管理士は、賃貸物件管理について物件所有者と管理契約を結びます。さらに、その専門知識を活かして、賃貸物件が資産として適切に運用することも主な役割と言えるでしょう。

賃貸不動産経営管理士の基本情報
資格の種類 | 国家資格 |
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合格率(2021年度) | 31.5% |
就職・転職に有利な職種・職業 |
|
出典:賃貸不動産経営管理士
建築・不動産の資格取得には通信講座がおすすめ
時間を効率的に使えるから
まず通信講座では、学校に通う必要がなく、時間の節約に繋がります。そのため、仕事をしている人でも、空いている時間・好きな時間に資格の学習が可能です。
このように、通信講座は時間を効率的に使って勉強できるので、勉強しながらも時間を有効活用できるでしょう。
効率的に学べるカリキュラムやテキストが準備されている
通信講座では、多くの合格者の実績を基にした、優れたテキストや効率的に学べるカリキュラムが用意されています。
さらに、建築・不動産関連の資格取得のサポートで定評のあるビデオ講座なども用意されているため、分かりやすく学べるでしょう。
このように、効率的に知識を蓄えるためのサポートが整っているため、資格取得には通信講座がおすすめです。
建築・不動産関連の資格取得ができる通信講座3選
ユーキャン
- ビジネスから趣味に活かせる資格まで豊富な130種類上の講座
- 勉強に必要な道具は自分で準備する必要がない
- 受講生向けの「学びオンラインプラス」でスケジュール管理がきちんとできる
ユーキャンは、ビジネスに活かせる資格講座から趣味の幅を広げられる講座まで、130種類以上の講座を提供しています。また、勉強に使う道具や材料もすべて届けてくれるため、自分で用意する必要は一切ありません。
通信講座では、学習スケジュールの管理や質問するタイミングが難しいという問題があります。こうした問題を解決するためにユーキャンでは、受講生向けの「学びオンラインプラス」というサイトを開設しています。
この学びオンラインプラスでは、学習スケジュールの管理や講師への質問、復習のためのテストなどが可能なので、勉強に対するモチベーションを保つことができるでしょう。

ユーキャンの基本情報
講座数 | 約130講座 |
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無料資料請求 | あり |
添削サポート | あり |
各種割引サービス | あり |
講座がある建築・不動産関連の資格 |
|
出典:ユーキャン
LEC東京リーガルマインド
- 116種類の資格講座の中から自分に合った資格が見つかる
- おためしWeb受講制度あり
- LEC Online Study SPでモチベーション維持もしっかりできる
LEC東京リーガルマインドでは建築・不動産系、法律系・福祉・医療系など様々な職種カテゴリーの中から、自分に合った資格を見つけられることがメリットです。
また、学習方法や講師が自分と合っているか不安という方は、申し込む前に「おためしWeb受講制度」を利用できます。
さらに、Web講座学習システムの「LEC Online Study SP」からは、学習スケジュールの管理、講師への質問、受講生同士で質問・相談の共有などが可能です。

LEC東京リーガルマインドの基本情報
講座数 | 116講座 |
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無料資料請求 | あり |
添削サポート | あり |
各種割引サービス | あり |
講座がある建築・不動産関連の資格 |
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資格のキャリカレ
- 150種類以上の実用的な講座
- 就職・転職に活かせる資格取得を目指せる講座が多数
- 豊富なキャンペーン割引
資格のキャリカレは150以上の講座を提供しています。就職・転職に強い資格取得を目指せる講座も多数あり、資格を取得してスキルアップしたいという方におすすめです。
また、資格取得後の就職・転職活動のお手伝い、資格を生かしたイベント活動の支援なども行っています。
さらに、割引特典が豊富な点も資格のキャリカレの特徴です。対象の資格・検定試験に合格すると、2講座目を無料で受講できるというサービスを提供していることは、複数の資格を取得したい方にメリットと言えるでしょう。

資格のキャリカレの基本情報
講座数 | 150講座以上 |
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無料資料請求 | あり |
添削サポート | あり |
各種割引サービス | あり |
講座がある建築・不動産関連の資格 |
|
出典:資格のキャリカレ
まとめ
この記事では、建築・不動産業界で役立つおすすめの資格を8つ紹介しました。
人の生活において必要となる建築・不動産関連の仕事は、今後も需要の維持もしくは拡大が見込まれます。
そのため、1度資格を所得すれば、転職などにも活用できることは大きなメリットの1つでしょう。

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- FP1級の難易度と合格率
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- 診療報酬請求事務能力認定試験の難易度と合格率
- 中小企業診断士の難易度と合格率
- 公認会計士の難易度と合格率
- 調剤薬局事務の難易度と合格率
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