
コロナ禍で世界的に経済が落ち込んでいる中、順調に成長しているのが米国株(アメリカ株)。
ぜひ活用し、資産を増やしたいという方も多いでしょう。しかし、米国株(アメリカ株)は銘柄が多すぎるため、投資対象が分からず、悩んでいる方も多いかもしれません。
どこでこの記事では、おすすめの米国株(アメリカ株)銘柄や、高配当な米国株ETF、メリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

Contents
米国株(アメリカ株)人気ランキング|個別株・ETF別
ここでは、SBI証券の「【大人気!米国株式・米国ETF】2021年上半期ランキング」を参考に、実際にどんなアメリカ株が人気なのかを個別株・ETF別で見ていきましょう!
個別株の人気保有銘柄ランキングTOP5
順位 | 銘柄 |
---|---|
1位 | アップル(AAPL) |
2位 | AT&T(T) |
3位 | コカ・コーラ(KO) |
4位 | マイクロソフト(MSFT) |
5位 | ズームビデオコミュニケーションズ(ZM) |
1位 アップル(AAPL)
- アメリカを代表する世界的人気銘柄
- コロナショックから回復し、今もなお値上がりを続けている
- 数年間、増配が続いている
- 2022年1月3日に上場企業初の時価総額3兆ドルを突破
個別株の人気保有銘柄ランキング1位はアップル。アメリカを代表するIT大手で、iPhone・Mac・Apple Watchなどの製品と、icloudやApple Musicなどのサービスも提供しています。
その後、2022年現在まで右肩上がりに上昇し続けており、2022年1月3日は上場企業初の時価総額3兆ドルを突破しました。

銘柄名 | Apple |
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ティッカーシンボル | AAPL |
上場市場 | NASDAQ |
株価 | 164.5ドル |
時価総額 | 2兆687億ドル |
配当利回り | 0.53% |
出典:Apple Inc.(AAPL) -yahoo!finance
2位 AT&T(T)
- アメリカの大手電気通信事業者
- 配当利回りが3〜9%と高水準
- 2021年に36年続いた増配をストップさせる
- 通信以外にもメディア事業・コンテンツ事業の作成に力を入れ始めている
AT&Tは、アメリカの情報通信やメディア事業を行う会社。
米国最大の電話会社であるAT&T地域電話会社、AT&Tコミュニケーションズを元にはじまり、携帯やインターネットなどの事業に取り組んでいます。
経費削減のため36年続いていた増配はストップしてしまいましたが、常に3〜9%をキープしている高水準な配当利回りが特徴です。

銘柄名 | AT&T |
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ティッカーシンボル | T |
上場市場 | NASDAQ |
株価 | 27.02ドル |
時価総額 | 1920億ドル |
配当利回り | 7.62% |
出典:AT&T Inc. (T) -yahoo!finance
3位 コカ・コーラ(KO)
- 清涼飲料水を製造販売している世界的企業
- ダウ平均株価を構成する30社のうちの1社
- 銘柄最長58年連続で増配を行う
- 2009年移行、ほぼ右肩上がりに推移している
コーラ・ファンタ・いろはすなど清涼飲料水の製品販売を行うコカコーラ。米国株の中では日本人に最も身近な企業でしょう。
ダウ平均株価を構成している30社のうちの1社で、S&P500配当貴族指数にも採用されています。
炭酸飲料の低迷や、2008年のリーマンショックなど大きく業績が下落する時期もありましたが、最終的に回復しておりコロナ前には最高値を更新しています。
銘柄最長の58年連続で増配を行っています。

銘柄名 | コカ・コーラ・カンパニー |
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ティッカーシンボル | KO |
上場市場 | ニューヨーク証券取引所 |
株価 | 60.75ドル |
時価総額 | 2620億ドル |
配当利回り | 2.75% |
出典:The Coca-Cola Company (KO) -yahoo!finance
4位 マイクロソフト(MSFT)
- ソフトウェアの開発・製造・販売・クラウドサービスを手掛ける企業
- 時価総額2兆超えでランキング2位
- 「チームズ」「アジュール」「ヴァーチャル・デスクトップ」などが好調
- コロナによるマイナスの影響をあまり受けていない
Microsoftは、Word・Excel・PowerPointなどの『Office製品』や、ゲーム機器の『Xbox』などソフトウェアの開発や販売を行う企業です。
コロナウイルスで在宅仕事が増えたことから、マイクロソフトのクラウドサービス「チームズ」「アジュール」「ヴァーチャル・デスクトップ」などの利用者が増加。
今後もクラウド事業には期待できることから、長期投資におすすめです。

銘柄名 | Microsoft |
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ティッカーシンボル | MSFT |
上場市場 | NASDAQ |
株価 | 301.6ドル |
時価総額 | 2兆264億ドル |
配当利回り | 0.82% |
出典:Microsoft Corporation (MSFT) -yahoo!finance
5位 ズームビデオコミュニケーションズ(ZM)
- コミュニケーションソフトウェアを提供する企業
- ビデオ会議用ツールのスタンダード
- 2019年4月に上場し、過去には1年で10倍上昇
- 2022年現在は下落している
ズームビデオコミュニケーションズはビデオ会議用ツールZOOMを提供する企業。コロナの影響でリモート会議やオンライン授業が増え、ZOOMを利用する人が急増しました。
そのため株価も1年で10倍以上に上昇しており、個別株の人気保有銘柄ランキングでは5位となっています。

銘柄名 | Zoom Video Communications |
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ティッカーシンボル | ZM |
上場市場 | NASDAQ |
株価 | 155.81ドル |
時価総額 | 464億ドル |
配当利回り | なし |
出典:Zoom Video Communications -yahoo!finance
ETFの人気保有銘柄ランキングTOP3
順位 | 銘柄 |
---|---|
1位 | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD) |
2位 | バンガード S&P 500 ETF(VOO) |
3位 | バンガード 米国高配当株式ETF(VYM) |
1位 SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
- S&P500高配当指数と連動を目指すETF
- S&P指数構成銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄に投資できる
- 通常のS&P500と違い、全ての銘柄の比率が限りなく均等になって構成
- 配当利回りが高い
SPYDは高配当利回りの80銘柄に分散投資できるETF。
購入手数料無料、信託報酬が年0.07%なので、格安のコストで高い配当を受けられます。

銘柄名 | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF |
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ティッカーシンボル | SPYD |
主要銘柄 | ・コメリカ ・マラソン・ペトロリアム ・ベーカー・ヒューズ ・キーコープ ・ファイザー ・M&Tバンク ・エクソンモービル ・バレロ・エナジー ・ピープルズユナイテッドファイナンシャル ・シェブロン |
上場市場 | NYSE Arca |
株価 | 42.56ドル |
経費率 | 0.07% |
配当利回り | 4.75% |
出典:SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETF(SPYD)-yahoo!finance
2位 バンガード S&P 500 ETF(VOO)
- S&P500指数と連動を目指すETF
- アメリカの主要500銘柄で構成
- 長期で見ると40年に及び右肩上がり
- 信託報酬が0.03%
VOOはアメリカの主要500銘柄に分散投資できるETF。
またVOOは、0.03%の低経費率のためコストも最小限まで抑えられます。

銘柄名 | バンガード S&P 500 ETF |
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ティッカーシンボル | VOO |
主要銘柄 | ・アップル ・マイクロソフト ・アマゾンドットコム ・メタプラットフォームズ ・アルファベット ・テスラ ・バークシャー・ハサウェイ ・エヌビディア ・ユナイテッドヘルスグループ |
上場市場 | NYSE Arca |
株価 | 410.76ドル |
経費率 | 0.03% |
配当利回り | 1.34% |
出典:バンガードS&P 500 ETF(VOO) -yahoo!finance
3位 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
- FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスと連動を目指すETF
- 利回りが高く経費率も安い
- アメリカ経済の影響を受けやすい
- 2006年以降安定して右肩上がり
VYMはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスと連動を目指すETFで、PERが低いアメリカ銘柄のみで構成されています。
現時点で高いインカムを得たい方におすすめです。

銘柄名 | バンガード 米国高配当株式ETF |
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ティッカーシンボル | VYM |
主要銘柄 | ・JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー ・ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) ・ホーム・デポ ・プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) ・バンク・オブ・アメリカ ・ファイザー ・ブロードコム ・シスコシステムズ ・エクソンモービル ・ペプシコ |
上場市場 | NYSE Arca |
株価 | 111.08ドル |
経費率 | 0.06% |
配当利回り | 2.79% |
出典:Vanguard High Dividend Yield Index Fund ETF Shares (VYM)
米国株の特徴|手数料や取引時間
3つの手数料
米国株を取引する際は、通常の「売買手数料」以外に「為替手数料」「SEC Fee」などの手数料がかかります。
為替手数料は、米国株を購入する際、円をドルに外貨両替を行うために必要です。
売買手数料が無料の証券会社や、為替手数料が無料の証券会社もあるので、比較して選ぶとよいでしょう。

米国株の取引時間
アメリカの株式市場は下記の2種類があります。
- ニューヨーク証券取引所
(NYSE: The New York Stock Exchange) - NASDAQ
(National Association of Securities Dealers Automatic Quotation System)
どちらの市場も取引時間はニューヨーク現地時間で、9:30〜16:00。日本時間では、23:30〜6:00(サマータイムは22:30〜5:00)の夜中に開場しています。
サマータイムは米国時間で、3月第2日曜日〜11月第1土曜日までを指し、通常よりも取引開始時間、終了時間がそれぞれ1時間早くなります。
プレマーケット・アフターマーケットとは時間外取引のことで、電子商取引ネットワーク(ECN)を介してオークション方式で取引を行う市場です。

時間 | 特徴 | |
---|---|---|
プレマーケット | 現地時間 8:00〜9:30 日本時間 22:00〜23:30、21:00〜22:30(サマータイム) |
立会開始前に行われる |
アフターマーケット | 現地時間 16:00〜20:00 日本時間 6:00〜10:00、5:00〜9:00(サマータイム) |
立会開始後に行われる |
米国株(アメリカ株)投資のメリット
- NYダウの成長率が非常に高い
- 全ての株が1株単位で投資できる
- 配当金の支払い回数が多い
- 日本円で取引が可能
NYダウの成長率が非常に高い
日経平均とNYダウの成長率を比較すると、1994年以降、明確な差異があることが分かります。
日経平均株価もアベノミクス以降成長してはいるものの、それよりもはるかにNYダウの成長率は高いです。

全ての株が1株単位で投資できる
アメリカ株は日本株とは違い、購入単位が1株から購入可能です。
日本株は単元株のシステムがあるため、購入の際には100株や1000株などの、まとまった数を購入するのが一般的。
しかし、米国株はあらゆる株式が1株単位で購入できます。そのため、アップルなどのトップ企業の株式であっても、数万円もあれば株主になることができるのです。
配当金の支払い回数が多い
アメリカ株は、日本株に比べ支払われる配当の頻度が、大幅に高いという特徴があります。日本の株式の場合、支払い回数が2回が一般的ですが、アメリカ株は4回であることが多いです。
そのため、国内株式よりもアメリカ株式の方が、高い配当を受け取れる可能性が高まるでしょう。
日本円で取引が可能
米国株は日本円でも取引が可能。手間もなく難しい知識も必要ないので、初心者の方におすすめです。
また約定タイミングで金額が確定せず、為替レートが決まってから確定となります。
世界的な企業に投資が可能
また世界的な大企業に投資ができるのも米国株投資の魅力です。
世界最大の経済大国アメリカだからこそ、グローバルに活躍する企業が多く、ニューヨーク証券取引所にはディズニーやコカコーラなど馴染みのある企業がたくさんあります。
またNetflix、Microsoft、Tesla、NVDAなどの大企業も連ねています。

米国株(アメリカ株)投資のデメリット
- 情報収集が難しい
- 手数料が高い
- 為替リスクがある
情報収集が難しい
日本の株式と違い、情報収集がしにくいのも、アメリカ株のデメリットと言えます。
株式投資の際には、その会社の事業内容や最新のニュースを確認し、将来性の有無を判断することになります。
もし、英語圏のニュースサイトをチェックするのが難しければ、正確な情報を掴むのは困難になるでしょう。

配当金の税金が高い
アメリカ株の取り引きの際には、日本と米国の両方で税金が発生します。まず、アメリカで10%が源泉徴収され、国内では20.315%が課税されます。
ただ、このお金は取り戻せないわけではありません。確定申告の際には「外国税額控除」を申告することで、還付金として取り戻すことが可能です。

為替リスクがある
為替リスクとは、投資の際に利用する通貨を、円からドルに変更することで生まれるリスクのこと。
株価が上昇したとしても、ドル円の為替レートが原因となり、結果として損失につながることも珍しくありません。
米国株(アメリカ株)投資の選び方のポイント
- 少額から購入できる株から選択する
- 有名企業から選択する
- 各取引所の売買ランキングから選択する
- 情報量で決める
- 手数料で決める
少額から購入できる株から選択する
米国株式投資の経験が浅い場合には、まずは少額から購入できるものに投資するのもいい方法です。米国株式は一口から購入できるため、金額が低いものなら、1万円未満でも購入可能になっています。
有名企業から選択する
有名企業から銘柄を選択するのも一つの方法です。アメリカには日本とは比べ物にならないほどに、多数の企業が存在しています。
その中で有名になっている企業はほんの一握り。厳しい競争を潜り抜けたからこそ、日本でもその名が知られていると言えます。

各取引所の売買ランキングから選択する
各取引所には売買されている銘柄のランキングが表示されていることがよくあります。
このランキングを確認すると、自分では全く知らなかった人気銘柄が見つかることがあり、選択肢が広がります。
情報量で決める
基本的に米国株に関するニュースの大半は英語表記です。
アップルやアマゾンのような大企業であれば日本語で情報が入ってきますが、成長株の企業や駆け出しの企業のニュースはなかなかリアルタイムで入ってこないでしょう。
株式は情報合戦の側面もあるので、まずは情報量が多くリアルタイムで取得できる米国株を選択するようにしましょう。
手数料で決める
できるだけ手数料が安い銘柄で決めるのも1つの方法です。たとえば本記事でも紹介しているSBI証券では、一部の米国ETFの買付手数料が無料となっています。

米国株(アメリカ株)投資におすすめの証券会社を紹介
楽天証券
※参照 楽天証券公式サイト 楽天証券では、約4,500種類という豊富な米国株の銘柄を扱っています。そのため、様々な業種の銘柄の中から、投資対象を選べます。 また、手数料も業界最安水準でリーズナブル。最低手数料0円で米国株式を購入可能です。 米国株式などの海外投資に精通する広瀬隆雄氏が、様々な米国株式情報を、投資メディア「トウシル」で解説中です。 「分かりやすい投資レポート」では、初心者から上級者まで参考になる情報が、定期配信されています。 出典:楽天証券公式サイト SBI証券では米国株式の最低手数料は0ドルです。また、上限は22ドルに設定されており、取引金額が上がっても手数料が高騰することもありません。 また、NISA/ジュニアNISAでの米国ETFや特定の9銘柄については、米国ETFの買取手数料が完全に無料です。 SBI証券では、米国株式に役立つ様々な情報が発信されています。 投資レポートや、決済ニュースなどで最新の情報を確認すれば、米国株式を購入する際の銘柄選択にも役立つでしょう。 出典:SBI証券公式サイト マネックス証券では、米国株式の取引手数料が0.45%と低い水準になっています。金額で表現すると、最低手数料は0ドル(無料)、最大22ドル(税込)です。 また、米国ETFの買付手数料も実質無料です。ETF購入の際に発生した手数料が、翌月末までに口座に全額現金でキャッシュバックされます。 マネックス証券では、アメリカ株取引専用のアプリも用意されています。アメリカの「TradeStation」社が開発したアプリです。 このアプリは指紋認証でログインでき、銘柄ボードに35銘柄を登録し値動きを観察できます。 また、「TradeStation」ではチャート確認や、様々なインジケーターでの相場分析ができます。 さらに、様々な種類の特殊注文も可能です。成行、指値などのスタンダード注文のほか、逆指値注文や連続注文(OSO注文)を行えます。 出典:マネックス証券公式サイト この記事では、米国株(アメリカ株)銘柄について、おすすめ証券会社、おすすめ銘柄や高配当な米国株ETF、メリット・デメリット、選び方のポイントを解説しました。 コロナ禍においても米国株式市場は成長し続けており、米国株には資産を増やすチャンスが存在していると考えられます。ぜひこの機会に、米国株式投資を始めてみてください。
メリット①:手数料が安く取扱い銘柄も豊富
メリット②:豊富な投資レポート
楽天証券の基本情報
株式手数料(現物)
0円〜
株式手数料(信用)
0円
IPO取扱実績
38社
※2020年の実績
口座開設スピード
最短1日
米国株式
〇
単元未満株
〇
NISA口座
〇
iDeCo
〇
SBI証券
※参照 SBI証券公式サイト
メリット①:ネット証券最低水準の手数料
メリット②:米国株式投資に役立つ情報がたくさん
SBI証券の基本情報
株式手数料(現物)
0円〜
株式手数料(信用)
0円
IPO取扱実績
85社
※2020年の実績
口座開設スピード
最短1日
米国株式
〇
単元未満株
〇
NISA口座
〇
iDeCo
〇
マネックス証券
※参照 マネックス証券公式サイトメリット①:アメリカ株取引時の手数料が安い
メリット②:アメリカ株専用アプリなど情報も充実している
マネックス証券の基本情報
株式手数料(現物)
100円〜
株式手数料(信用)
0円
IPO取扱実績
50社
※2020年の実績
口座開設スピード
最短1日
米国株式
〇
単元未満株
〇
NISA口座
〇
iDeCo
〇
よくある質問
まとめ